60代からの太極拳が女性に大人気!健康寿命を延ばす秘訣と指導者への道、中国文化の魅力とは?

中国古来の武術をルーツに持つ太極拳が、今、日本のシニア女性たちの間で熱い注目を集めています。2019年11月21日現在の調査によれば、日本国内の愛好者は150万人を突破し、そのうち約7割を女性が占めるという驚きの数字が出ています。激しい運動を必要とせず、場所を選ばずに取り組める手軽さが、健康志向の高い世代にマッチしたのでしょう。

SNS上でも「ゆったりした動きなのに意外と筋肉を使う」「姿勢が良くなって周りから褒められた」といったポジティブな反響が相次いでいます。太極拳は、深い呼吸とともに緩やかな動作を繰り返すことで、インナーマッスルを鍛え、柔軟性を高める効果が期待できます。スポーツ経験が全くない方でも、自分のペースで無理なく始められる点が最大の魅力と言えます。

東京都国分寺市に住む83歳の福島泰子さんは、59歳だった1995年ごろに同僚に誘われ、未経験からこの世界に飛び込みました。当初は不安もあったそうですが、楽しみながら継続するうちに10年ほどで師範の資格を取得されたそうです。現在は月に何度も教室で教える傍ら、自らもレッスンに通う現役バリバリの指導者として活躍されています。

福島さんの驚異的な回復力も話題です。3年前の2016年に人工股関節の手術を受けましたが、リハビリは驚くほどスムーズでした。これは長年の太極拳で培った「体幹」、つまり体の軸となる深層筋肉がしっかりしていたおかげだといいます。80歳を超えてもなお「今が一番楽しい」と語る彼女の姿は、多くの女性に勇気を与えています。

スポンサーリンク

知的好奇心を刺激する中国文化との出会い

太極拳の奥深さは、単なる運動に留まりません。レッスンでは「手揮琵琶(しゅきびわ)」のように、琵琶を弾くような形を模した動作など、漢字から意味を読み解く楽しさがあります。教材を通じて中国語に触れることで、異国の文化や歴史を学ぶ知的な習い事としての側面も、女性たちの心を掴んで離さない要因となっているようです。

さいたま市の植松百合子さん(73歳)は、60歳を過ぎてから本格的に太極拳に打ち込み、今では週8回のレッスンを受け持つプロの指導者です。なんと指導料だけで月収20万円近くに達することもあるというから驚きです。彼女は三十数年前に古書店で購入した中国語の専門書を独学で読破し、今では翻訳業務まで手掛けるほどの情熱を注いでいます。

2019年10月にも、仲間とともに中国の雲南省へ研修旅行に出かけたばかりだという植松さん。「普通の主婦だった私を新しい世界へ連れて行ってくれた」と語る彼女の笑顔からは、何歳からでも新しい挑戦は可能であるという確信が伝わってきます。趣味が実益を兼ねたセカンドキャリアに繋がる点は、現代のシニア世代にとって理想的なモデルケースでしょう。

1972年の日中国交正常化以降、日本に根付いた太極拳は、今や「六十の手習い」からでも師範を目指せる充実したシステムが整っています。健康維持だけでなく、言葉を学び、仲間と旅をする。そんな多面的な魅力が、人生の第2ステージを歩む女性たちの日常を、より豊かで輝かしいものに変えている事実は、非常に素晴らしいことだと私は感じています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました