東南アジアの経済成長を象徴するベトナムから、世界を驚かせるニュースが飛び込んできました。現地最大手の複合企業であるビングループが、2019年11月20日にテレビ市場への本格参入を公式に発表したのです。不動産開発を中核に成長してきた同社ですが、近年は製造業へのシフトを急加速させています。
今回、製造を担うのは傘下のビンスマート社です。同社はすでにスマートフォンの生産で実績を積み上げており、そのノウハウを大型家電へと横展開する形となります。ハノイ近郊のホアラック工業団地に建設された最新鋭の工場では、12月の市場投入に向けてすでに生産ラインがフル稼働している模様です。
注目すべきは、米グーグル社が提供する「アンドロイドTV」を基本ソフト(OS)として標準搭載した点でしょう。OSとは、コンピューターやデバイスを動かすための最も基礎となる制御ソフトウェアのことです。これにより、YouTubeやNetflixなどの動画サービスをスマートフォン感覚で直感的に操作できる環境が整いました。
ネット上のSNSでも、この動きに敏感なユーザーから驚きの声が上がっています。「ベトナム発のスマート家電がどこまで通用するか楽しみだ」といった期待や、「ビングループの多角化スピードが凄まじい」という称賛が相次いでおり、アジア全域のガジェットファンから熱い視線を浴びているようです。
不動産からハイテク製造業へ!ビングループが描くベトナムの未来
ビングループの歩みは、まさに破竹の勢いと言っても過言ではありません。高級マンションや商業施設、病院、学校といった「暮らしのインフラ」を支配してきた彼らが、次に狙いを定めたのは高度な技術力が求められる製造分野でした。自動車や電動バイクの生産に続き、今回のテレビ参入は必然の流れと言えます。
気になる販売価格については現時点で公表されていませんが、これまでの戦略を鑑みれば、高品質ながらも手が届きやすい競争力のある設定になるでしょう。ベトナム国内ではすでに強力なブランド基盤を持っているため、外資系メーカーにとっては大きな脅威となることは間違いありません。
筆者の個人的な見解としては、今回の参入は単なる製品ラインナップの拡充に留まらないと考えています。Googleのプラットフォームを採用することで、家中の家電がネットワークでつながる「スマートホーム」の覇権を、ビングループが握ろうとしている意図が明確に感じられるからです。
ベトナム発のグローバル企業を目指す彼らの挑戦は、まだ始まったばかりかもしれません。自国ブランドが世界を席巻する日は、そう遠くない将来に訪れるのではないでしょうか。まずは2019年12月に予定されている発売日の詳細と、その実機性能に期待が高まるばかりです。
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