【森村グループ】セラミックスの限界突破!日本ガイシの次世代電池から日本特殊陶業のエビ養殖まで、多角化戦略の最前線

中部地方から世界へ羽ばたく森村グループが、今まさに大きな変革の時を迎えています。明治時代に森村市左衛門氏らが設立した「森村組」をルーツに持つこの企業集団は、ノリタケカンパニーリミテドや日本ガイシ、日本特殊陶業といった名だたる企業で構成されています。これまで日本の屋台骨である自動車産業とともに歩んできましたが、その高い技術力は今や車輪の枠を超え、私たちの未来を支える新たなフィールドへと広がっているのです。

特に注目を集めているのが、日本ガイシが総力を挙げて取り組んでいる「亜鉛2次電池」の開発でしょう。これは、スマートフォンなどに使われるリチウムイオン電池と同等、あるいはそれ以上のエネルギー効率を持ちながら、極めて高い安全性を誇る次世代の蓄電池です。SNS上でも「発火リスクが低い蓄電池は待ち望んでいた技術だ」「セラミックスの応用力が凄まじい」と、その革新性に期待を寄せる声が数多く上がっています。

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不可能を可能にした独自のセラミックス技術

これまでの技術では、亜鉛を用いた電池は内部でショートが発生しやすく、製品化は非常に困難であるとされてきました。しかし、日本ガイシは得意のセラミックス加工技術を駆使し、正極と負極を完璧に遮断する特殊な部材を開発することに成功したのです。2019年初めからは、名古屋市にある本社内で実証実験が精力的に進められています。実際の稼働データを通じて信頼性を積み上げ、2020年度中の事業化を確実に射程圏内に捉えています。

さらに、日本特殊陶業が挑んでいるのは、なんと「エビの陸上養殖」という驚きの新分野です。ここでは、自動車の排ガス測定に使われる「酸素センサー」の技術が応用されています。水中の環境をデジタル化するIoT(モノのインターネット)技術と融合させることで、専門的な知識がなくても水質管理が容易に行えるシステムを目指しているのです。2020年秋の量産化に向けたこの試みは、食糧問題の解決に一石を投じる可能性を秘めています。

100年の伝統を未来のイノベーションへ

こうした挑戦を支えるのは、老舗ノリタケカンパニーリミテドの盤石な研究開発体制です。同社は2019年度から2021年度にかけて、研究開発費をこれまでの2倍にあたる年間50億円から60億円規模にまで増強しました。陶磁器づくりで培った「多孔質セラミックス(微細な穴が空いた素材)」の技術に磨きをかけ、産業の基盤を強化しようとしています。伝統を守るだけでなく、それを破壊して再構築する姿勢こそが同グループの強みと言えるでしょう。

一見すると電池とエビ養殖は無関係に思えますが、その根底には「素材の力を極める」という一貫した哲学が流れています。個人的な視点としても、一つの産業に依存せず、既存の知見を全く別の市場へ転換する柔軟性には感銘を受けます。2019年11月22日現在、自動車業界は100年に一度の変革期にあると言われますが、森村グループが示すこの多角化の軌跡は、日本の製造業が生き残るための輝かしい道標になるに違いありません。

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