ネット通販の新星「fifth」が仕掛けるSNS戦略!インスタライブ広告事業への参入とD2Cモデルの驚異的成長

実店舗を持たず、インターネットの海で急成長を遂げるアパレルブランドがあります。2019年11月28日、人気女性服ブランド「fifth(フィフス)」を運営するCODESHARE(コードシェア)が、自社の強みであるSNS発信力を活かした画期的な新事業をスタートさせたことが明らかになりました。

同社が新たに乗り出したのは、インスタグラムの生配信機能「インスタライブ」を活用した他社商品の広告事業です。2019年11月から本格始動したこの試みは、美容関連アイテムや日用品などを、同社の女性社員が実際に使用した実感を踏まえて紹介するというもの。自社ブランドのファン層という強力な資産を活かした、次世代のビジネスモデルとして注目を集めています。

SNS上では「ライブ配信だとサイズ感が分かりやすくて助かる」「fifthのスタッフさんが勧めるなら安心感がある」といったポジティブな反応が相次いでいます。店舗重視型のアパレル企業が苦戦を強いられる昨今、デジタルを主戦場に据えた同社の攻めの姿勢は、ファッション業界における新しい成功のカタチを示しているといえるでしょう。

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「D2C」が変える服選び!150万人の会員を魅了するインスタライブの裏側

コードシェアの躍進を支えているのは「D2C(ダイレクト・トゥ・コンシューマー)」という事業モデルです。これは、メーカーが中間業者や実店舗を通さず、SNSや自社サイトを通じて消費者に直接商品を販売する仕組みを指します。店舗運営費などのコストを削ることで、秋冬物なら3000円前後という驚きのプライスと、価格以上の品質を両立させているのです。

なかでも週3回実施されるインスタライブは、成長の起爆剤となっています。身長155センチメートルや160センチメートルといった異なる体型の社員が実際に洋服を着用することで、ネット通販特有の「サイズが合うか不安」という心理的障壁を見事に解消しました。1回の配信で平均約1万1000人が視聴する圧倒的な集客力こそが、広告事業参入の最大の武器となっています。

今回の新事業では、紹介した商品の販売ページへ直接リンクを貼ることで、視聴者が「欲しい」と思った瞬間に購入できる導線も確保されました。南出憲吾副社長が語るように「売れる兆しを見極めてから追加生産する」というデータに基づいた効率的な運営が、変化の激しい現代のニーズに合致しているのでしょう。

インフルエンサーと共に歩む!競合ブランドとの「着回し」も認める柔軟性

同社の認知度を爆発的に高めたのが、毎月約1000人規模で展開するインフルエンサー施策です。インフルエンサーとは、SNSで多くのフォロワーを持ち、消費者の購買行動に強い影響を与える発信者のことです。同社では、自社製品を無償提供する際、競合である「GU(ジーユー)」などのアイテムと組み合わせたコーディネートの発信も許可するという、柔軟なPR戦略をとっています。

名倉宏平本部長によれば、PR費用には店舗を持つブランドの1.5倍から2倍もの予算を投じているとのこと。まずはネット上でブランドの存在を知ってもらうことを最優先するこの戦略が功を奏し、会員数はここ3年で2倍、直近5年では10倍の150万人強へと急拡大しました。2013年の設立からわずか数年で、売上高も年率6割増という驚異的なスピードで伸び続けています。

編集者としての意見ですが、自社製品に固執せず、他社商品までをもコンテンツ化する同社の姿勢は、情報過多な現代において「信頼できるメディア」としての地位を確立しようとする賢明な判断だと感じます。2019年11月28日に示されたこの新しい収益源の開拓は、D2Cブランドが単なる「服屋」を超え、強力なインフルエンス・プラットフォームへと進化する過程の象徴といえるでしょう。

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