2019年11月29日、バドミントンの日本一を決定する「全日本総合選手権」にて、会場が大きくどよめく激闘が繰り広げられました。女子シングルスの2回戦で、世界ランク上位の山口茜選手に挑んだのは、現役高校生で世界ジュニア女王の称号を持つ17歳の郡司莉子選手です。SNSでは「郡司さんのスマッシュのキレが凄すぎる」「山口相手に1ゲーム奪うなんて未来が楽しみ」といった、若き才能への驚きと称賛の声が相次いでいます。
試合が始まると、郡司選手は憧れの先輩である山口選手を相手に、堂々たるプレーを披露しました。コートの深い位置まで相手を追い込むロブを使い、そこから鋭いスマッシュを左右に打ち分ける戦術で、幾度も女王の足を止めてみせたのです。ロブとはシャトルを高く奥へ飛ばす技術を指し、相手の体勢を崩す重要なショットです。圧倒的な格上を相手に、臆することなく自分のスタイルを貫く姿は、まさに新時代の到来を予感させました。
会場を味方につけた17歳の「強心臓」
対戦前は極度の緊張に襲われていたという郡司選手ですが、いざコートに立てば、自らの華麗なショットに沸き立つ観客の反応を楽しむ余裕すら見せていました。2019年11月29日時点の彼女にとって、この大舞台はプレッシャーではなく、最高の自己表現の場となったのでしょう。最終的には力及ばず敗れたものの、最強のライバルから1ゲームを奪い取ったその闘志は、スコア以上の価値があることは間違いありません。
来夏の東京五輪への出場は現実的に厳しい状況ですが、彼女の視線はすでにその先の「2024年パリ五輪」へと向けられています。試合後の会見で、充実感に満ちた笑顔とともに「悔いはない」と言い切ったその潔さには、プロフェッショナルとしての誇りを感じました。この経験を糧にして、さらに強くなりたいと誓う彼女の言葉には、次世代のエースとしての確かな覚悟が宿っているように思えてなりません。
編集者としての私見ですが、こうした「憧れ」を乗り越えようとする若手の台頭こそが、日本バドミントン界をより高い次元へと押し上げる原動力になると確信しています。山口選手という大きな壁に正面からぶつかった2019年11月29日の記憶は、彼女にとって一生の財産になるはずです。近い将来、世界を舞台に羽ばたく郡司選手の姿を、私たちは確信を持って見守ることができるでしょう。
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