訪日外国人登山客の遭難急増を食い止めろ!安全を守る「多言語ガイド」と最新アプリの挑戦

日本の山々が持つ四季折々の美しさは、今や「インバウンド(訪日外国人観光客)」にとって欠かせない魅力の一つとなっています。しかし、その人気の高まりと反比例するように、外国人登山者の遭難事故が右肩上がりで増え続けているのをご存知でしょうか。警察庁のまとめによりますと、2018年の国内遭難者数は3129人に達し、そのうち外国人は169人と過去最多を記録してしまいました。

特に懸念されているのが、観光の延長線上にある軽装での登山です。現場の山小屋スタッフからは、雨具すら持たずに登頂を目指すといった危機管理意識の低さを指摘する声が上がっています。2019年5月には熊野古道で滑落死が発生し、同年8月には富士山で落石による死亡事故も起きるなど、事態は非常に深刻です。こうした悲劇を未然に防ぐため、各地の自治体や民間企業が安全対策に本腰を入れ始めました。

スポンサーリンク

言葉の壁を越える!英語登山ガイドの育成と現場の緊張感

長野県の安曇野市海外プロモーション協議会では、2019年6月から英語で北アルプスを案内できる登山ガイドの養成講習をスタートさせました。同年9月に北アルプスの蝶ケ岳で行われた実地研修では、切り立った崖での歩き方を実演しながら、英語で的確に注意を促す訓練が繰り返されています。「滑ったら怪我だけでは済まない」という極限の状況下で、瞬時に命を守る指示を英語で伝えられるスキルの習得が急務となっているのです。

SNS上では、こうした取り組みに対し「日本の山の険しさを正しく伝えてほしい」「ガイドがいれば安心感が違う」といった応援のコメントが数多く寄せられています。私個人としても、言葉の壁が原因で命を落とすような不幸はあってはならないと感じます。美しい景色を堪能してもらう「おもてなし」の心と同様に、危険を厳しく伝える「命への責任」を共有する体制づくりこそ、真の観光立国に必要な姿勢ではないでしょうか。

また、情報発信の面でも「多言語化」が加速しています。登山ルートの険しさを数値化してランク付けする「グレーディング(難易度評価)」制度において、長野県は英語だけでなく中国語や韓国語版をウェブサイトで公開しました。さらに民間では、登山専用SNSを運営するヤマレコが、電波の届かない山中でも現在地を確認できる多言語対応アプリをリリースし、道迷いによる遭難防止に大きく貢献しています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました