近年、日本各地で猛威を振るう深刻な水害に対し、インフラ業界の巨人が大きな一歩を踏み出します。兵庫県明石市に本拠を置くアスファルト合材製造設備の国内最大手「日工」が、浸水被害を食い止めるための「アルミ製防水板」の生産体制を劇的に強化することを決定しました。2019年11月14日現在の発表によると、同社は地元である明石市内に約2億円を超える巨額投資を行い、新工場を建設する計画です。この新拠点が本格的に稼働を開始するのは、2020年4月を予定しており、今後の防災市場において大きな注目を集めるでしょう。
今回増産される「防水板」とは、建物の入り口などに設置して浸水を防ぐ防護壁のことです。特にアルミ製は軽量で扱いやすく、急な豪雨の際にも迅速に設置できる点が最大のメリットと言えます。SNS上でも「これからの時代、都市部でのゲリラ豪雨対策は必須」「信頼できる国内メーカーの増産は心強い」といった、防災意識の高まりを背景とした期待の声が数多く寄せられています。これまで商業ビル向けが中心でしたが、今後は一般住宅のニーズにも応える構えであり、私たちの暮らしを足元から支えてくれる存在になりそうです。
生産能力は4倍へ!日工が描く防災ビジネスの成長戦略
新工場の設立により、日工の防水板生産能力は現在の約4倍という驚異的なスケールへと引き上げられます。2019年3月期には約3億円だった防水板の売上高ですが、ニーズの急増を受けて2020年3月期には5億円に到達する見込みです。アスファルト設備で培った高度な金属加工技術を、そのまま「命と財産を守る設備」へと転換する同社の戦略は、極めて合理的かつ社会的意義が高いと感じます。公共インフラを支えてきた老舗企業が、より身近な防災分野で主導権を握る姿は、投資家からも熱い視線を浴びています。
企業の業績全体を見渡しても、日工の勢いは止まりません。2020年3月期の連結決算では、売上高が前期比で12%増の357億円、純利益にいたっては49%増の20億円という大幅な増収増益を見込んでいます。本業である道路舗装関連の好調に加え、防水板という新たな収益の柱が育ちつつある現状は、まさに理想的なビジネスモデルと言えるでしょう。一編集者の視点としても、単なる利益追求だけでなく、相次ぐ気象災害という社会課題に対して具体的な解決策を提示する企業の姿勢には、深い敬意を表さずにはいられません。
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