静岡を拠点に世界の物流を支える鈴与グループが、2019年8月期の単独決算を2019年11月26日に発表しました。主要4社が揃って増益を達成するという非常に勢いのある内容となっており、地域経済のみならず業界全体からも熱い視線が注がれています。特に中核を担う鈴与は、売上高が前の期と比べて6%増の1353億円を記録しており、その堅実な成長ぶりが際立っていると言えるでしょう。
好業績の背景には、積極的なインフラ投資による取扱量の拡大があります。重量物の梱包に特化した「清水港梱包物流センター」が本格的に稼働したことに加え、三重県鈴鹿市や埼玉県東松山市に自動車関連の物流拠点を新設したことが功を奏しました。こうした攻めの姿勢が経常利益13%増の19億円という数字に結びついています。ネット上では「地元企業の躍進は嬉しい」「物流の拠点が広がるのは信頼の証」といったポジティブな反応が広がっています。
ソリューションビジネスと海外展開のシナジー
エネルギーや商社機能を担う鈴与商事も、売上高1305億円、経常利益37%増の12億円と目覚ましい成果を上げました。ここで注目すべきは、企業間取引を指す「BtoB」におけるロボットや人工知能(AI)を活用したソリューションビジネスの貢献です。単なる物売りにとどまらず、最先端技術で顧客の課題を解決する姿勢は、現代のビジネスモデルとして非常に洗練されていると私は感じます。
さらに同社は、ベトナムに新設した駐在員事務所を通じて現地企業向けの潤滑油事業を軌道に乗せるなど、グローバル展開も加速させています。一方、建設部門を担う鈴与建設は、売上高が23%増の357億円と大幅に伸長しました。鈴与自動車運送についても、売上高こそ微減したものの、効率的な運営により経常利益は9%増を確保しており、グループ全体で利益を追求する体質が強化されている印象を受けます。
物流から建設、そして先端テクノロジーまでを網羅する鈴与グループの多角的な戦略は、変化の激しい現代において極めて強力な武器になるはずです。地方発の企業がこれほどまでに多機能な強みを見せることは、日本経済の活性化において大きな希望となるでしょう。2019年8月期の決算報告は、同グループが次のステージへと力強く踏み出したことを証明する、極めて重要なターニングポイントになりそうです。
コメント