航空部品製造のリスク対策を万全に! 中小企業を支える東京海上日動の「航空サプライチェーン保険」が登場

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航空機部品の製造現場は、極めて高い精度と品質が要求される世界です。わずかな加工ミスや納入基準の不備が、高額な損失につながるリスクを常に抱えています。こうした中小企業の切実なニーズに応える画期的な保険が、2019年6月21日、東京海上日動火災保険より発表されました。その名も「航空サプライチェーン保険」です。この保険は、従来の保険ではカバーしきれなかった、部品の加工ミスや納入基準未達による損失の一部を補償する、まさにかゆいところに手が届く内容になっています

航空産業向けの保険といえば、これまで台風や地震といった自然災害による工場の損害を補償することが一般的でした。しかし、この「航空サプライチェーン保険」の最大の特長は、日々の業務で起こり得るリスク、例えば、加工の失敗や部品輸送中の破損などによる損失までを幅広くカバーする点にあります。航空機部品に使用される資材は非常に高価であるため、万が一の加工ミスが発生した場合の損失額は計り知れません。こうした潜在的なリスクから、中小企業の経営を守る心強いセーフティネットとなることでしょう

この新しい保険は、航空宇宙分野における売上高が100億円未満の中小企業を主な対象としています。そして、加入には、航空宇宙産業の品質管理規格である「JIS Q 9100」などの取得が要件とされています。この「JIS Q 9100」とは、国際的な規格をベースに、航空宇宙・防衛産業特有の要求事項を盛り込んだ非常に厳格な品質マネジメントシステム規格のことです。高い品質を保つ努力をしている企業だからこそ、手厚い補償を受けられる仕組みになっているのです

保険料の目安は、加入企業の売上高などによって変動しますが、年間100万円から200万円程度が想定されています。この保険を導入することで、万が一のリスクに備えながら、さらに積極的な事業展開を図ることが可能になるでしょう。この画期的な取り組みに対して、SNS上では「中小企業にはありがたい」「リスクが減れば参入しやすくなる」といった期待と賛同の声が多数寄せられています

さらに注目すべき点は、東京海上日動が、一般社団法人の中部航空宇宙産業技術センター(名古屋市)と連携していることです。この連携により、単に損害を補償するだけでなく、万が一加工ミスが起きた場合の原因究明と再発防止の取り組みもサポートされます。保険による経済的なバックアップだけでなく、技術的な支援を通じて品質向上までをも目指すという姿勢は、日本の航空機産業の未来を確かなものにするための非常に意義深い一歩だと考えられます

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