2019年11月30日、いよいよ本格的な冬の寒さがやってきました。この季節の主役といえば、心も体も温まる「鍋料理」ですよね。現在、家庭用の鍋つゆ市場では、外食産業に負けないほどの熱い商戦が繰り広げられています。特に10月の消費増税に伴い、家で食事を楽しむ「内食」への関心が高まっていることが、この盛り上がりを後押ししているようです。
今回の増税では、外食には10%の税率が適用される一方で、市販の食品には「軽減税率」という8%の据え置きルールが適用されました。この2%の差が消費者の節約志向を刺激し、メーカー側も「お店の味を家庭で」と、かつてないほど開発に力を注いでいます。SNS上でも「家なら安くて豪華な鍋ができる」と、コスパの良さを歓迎する声が目立っています。
チーズとの完璧なマリアージュ!洋風鍋の新境地
業界大手のミツカンが新たに提案するのは、国内で消費が拡大しているチーズを存分に楽しめる洋風スタイルです。同社の看板商品「〆まで美味しい鍋つゆ」シリーズに、2019年は新たにポトフとミネストローネの2種類が加わりました。雪印メグミルクとタッグを組み、スーパーのチーズ売り場と連動して販売を強化するという、非常に戦略的な展開を見せています。
ポトフやミネストローネといった洋風の煮込み料理は、野菜をたっぷり摂取できるのが魅力でしょう。ここにチーズを加えることで、お子様も喜ぶ濃厚な味わいへと進化します。ミツカンの田中保憲氏は、家庭でも子どもが笑顔になれるメニューを提供したいと語っており、家族団らんの時間を大切にする姿勢が、多くのパパやママから共感を集めているようです。
トレンドは「しびれ」と「漆黒」!刺激を求める最新鍋
一方で、大人の味覚を刺激するトレンドも見逃せません。マルサンアイが新発売した「麻辣(マーラー)鍋スープ」は、唐辛子の辛さと花椒(ホアジャオ)による「しびれ」が特徴です。ちなみに「麻辣」とは、舌がしびれるような辛味を指す本格的な中華の用語で、ぐるなびの調査では、この2年でメニューに取り入れる飲食店が3倍に増えるほどのブームとなっています。
また、愛知県豊橋市の「甲羅」とコラボしているイチビキも、負けじと攻めの姿勢を崩しません。大人気「赤から鍋」に続き、2019年10月には焦がしニンニクの風味が食欲をそそる「黒から鍋スープ」を投入しました。ネット上では「この黒いスープのパンチがたまらない」と話題になっており、定番の辛味に飽きた層からも、熱烈な支持を得ている様子がうかがえます。
気になる野菜の価格ですが、農林水産省が2019年11月20日までに発表した調査によると、白菜は平年より2割ほど安値で推移しています。材料が安く手に入る絶好のタイミングで、これほど魅力的な鍋つゆが揃えば、今年の冬は例年以上に「おうち鍋」が盛り上がることは間違いありません。外食気分をリビングで味わえる、贅沢な冬を楽しみましょう。
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