福岡のスポーツシーンを長年彩ってきた象徴的な名称が、一つの節目を迎えようとしています。福岡市は2019年11月29日、博多の森球技場のネーミングライツ(施設命名権)スポンサーを新たに募集すると公表しました。これまで12年もの間、多くのファンに「レベスタ」の愛称で親しまれてきたこのスタジアムですが、現スポンサーであるレベルファイブ社との契約満了に伴い、その名称に幕を下ろすことが決定したのです。
ネーミングライツとは、自治体などが所有する施設の名称を付ける権利を企業に売却し、その対価を運営費などに充てる仕組みを指します。2019年12月02日には市のホームページで詳細な募集要項が発表される予定となっており、年内いっぱいの2019年12月27日に締め切られます。その後、2020年01月上旬の選定委員会を経て、2020年03月01日からは待望の新名称による運営がスタートする計画です。
ネット上ではこのニュースに対し、「レベスタの名前がなくなるのは寂しい」「青春の思い出が詰まっている」といった惜別の声が相次いでいます。地元福岡に本社を置くレベルファイブ社が長年支えてきただけに、ファンにとっては単なる名称以上の愛着があるのでしょう。しかし同時に「次はどんな名前になるのか楽しみ」「アビスパを支えてくれる新スポンサーに期待したい」といった、未来に向けたポジティブな反応も目立っています。
世界が注目した聖地の価値と次世代へのバトン
今回の募集条件は、年間2500万円以上(税別)の命名権料で、契約期間は3年間と設定されました。市側の担当者は、長年継続してくれたレベルファイブ社への深い感謝を述べつつ、スタジアムの持つ高い広告価値を強調しています。実際、この球技場は2万2563人の収容人数を誇り、サッカーJ2・アビスパ福岡の本拠地として、熱狂的なサポーターが毎試合のように集う非常に熱量の高いスポットとして知られています。
さらに記憶に新しいのは、ラグビーワールドカップ日本大会での熱狂でしょう。世界最高峰のプレーがこの地で繰り広げられ、国内外から押し寄せたファンによって「博多の森」の名は世界中に発信されました。ラグビーやサッカーの聖地としてのブランド力は今や国際級であり、新しいスポンサーにとっても、単なる地域貢献を超えた絶好のプロモーションの舞台になることは間違いありません。
個人的な見解を述べさせていただくと、12年続いた愛称が変わる寂しさは理解できますが、これは福岡のスポーツ文化がさらなる発展を遂げるための前向きな新陳代謝だと捉えています。ラグビーW杯で証明された熱狂の余韻がある今こそ、新しいパートナーと共にスタジアムの価値をさらに高めていく絶好のチャンスです。次なる名称が、市民やサポーターにとって誇り高き新たなシンボルとなることを願ってやみません。
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