2019年11月18日の東京株式市場において、ヘアカット専門店「QBハウス」を運営するキュービーネットホールディングス(QBネット)の株価が力強く続伸しました。終値は前週末比144円高の2530円を記録し、約5カ月ぶりとなる高値水準まで買い進められています。この株価上昇の原動力となったのは、2019年11月14日に発表された2019年7月から9月期における極めて良好な決算内容です。
SNS上では、今回の株価高騰を受けて「1200円になっても結局QBハウスに行ってしまう」「時短とクオリティのバランスが唯一無二」といった、サービスへの根強い支持を裏付ける声が目立ちます。多くの投資家、特に個人投資家の間では、価格改定後も顧客離れが起きていない実態をポジティブに捉える動きが先行しました。ビジネスモデルの強固さが改めて証明された形と言えるでしょう。
驚異的な利益成長と「値上げ」の成功要因
2019年7月から9月期の連結営業利益は、前年の同時期と比較して61%増の7億6500万円という驚異的な数字を叩き出しました。これは国際会計基準による算出ですが、わずか3カ月間で、2020年6月期通期の会社予想である22億円に対して35%もの進捗率を達成しています。市場関係者からは、今後業績の上方修正が行われる可能性が極めて高いとの見方が強まっています。
好決算の最大の要因は、2019年2月に実施した料金改定にあります。カット料金を1080円から1200円へと引き上げたことで、客単価は単純計算で11%上昇しました。一方で、懸念された客数の減少はわずか1%程度に留まっており、結果として既存店の売上高が10%も伸長したのです。単なるコスト転嫁ではなく、顧客が「1200円の価値がある」と認めた結果だと私は分析しています。
中期経営計画と今後の展望
QBネットは2019年11月14日に中期経営計画も公表しており、2024年6月期の連結営業利益を、2019年6月期比で68%増となる33億円まで引き上げる野心的な目標を掲げました。サービスの質をさらに高めた高単価店舗の展開や、成長著しい海外市場への進出を加速させる方針です。連日の株価上昇により、短期的には利益確定の売りも予想されますが、その将来性は依然として明るいものです。
特に2019年10月の消費増税に際し、同社が料金を据え置いたことは、競合他店と比較して相対的な割安感を生んでいます。昨今の消費者の節約志向を追い風に、利便性とコストパフォーマンスを両立させた同社のサービスは、さらに需要を拡大させるでしょう。不況下でも「髪を切りたい」という本質的な需要を捉え続けるQBネットの快進撃は、今後も目が離せません。
コメント