日本の科学技術が新たな地平を切り拓こうとしています。量子コンピューター向けの革新的なアルゴリズム開発を手掛けるスタートアップ企業、株式会社QunaSys(キュナシス)が、シリーズAラウンドにおいて総額2億8000万円の資金調達を実施したことが2019年12月2日に明らかになりました。今回の増資にはグローバル・ブレインや新生企業投資、ANRIといった有力な投資家が名を連ねており、同社への期待の高さが伺えます。
量子コンピューターとは、私たちが普段使っているPCとは根本的に異なる原理で動く次世代の計算機です。原子や電子といった極微の世界を支配する「量子力学」という物理法則を応用しており、従来のコンピューターでは何万年もかかるような膨大な計算を、わずか数秒で解き明かすポテンシャルを秘めています。まさにSFの世界を現実に変える魔法の杖といっても過言ではないでしょう。
SNS上では「ついに日本からも量子開発の本命が出てきた」「材料科学に革命が起きるのでは」といった熱い視線が注がれています。キュナシスの楊天任CEOは、東京大学工学部で最先端の機械学習を研究していた若きリーダーです。2018年の設立からわずか1年余りで、世界の第一線で戦う準備を整えたスピード感には驚かされるばかりです。私は、彼らのようなアカデミア出身の知性がビジネスを牽引する姿に、日本の停滞を打破する希望を感じます。
高機能素材の未来を変える!エンジニア採用を強化し開発スピードを最大化
今回の資金調達の主な目的は、優秀なエンジニアを中心とした人材の確保にあります。現在、キュナシスはアメリカの有力スタートアップであるリゲッティ・コンピューティング社のデバイスを活用し、化学計算や機械学習のアルゴリズム開発を進めています。特定の目的に特化した「アプリケーション」を作ることで、新薬の候補探しや革新的な電池素材の設計など、私たちの生活を劇的に豊かにする高機能素材の開発を目指しているのです。
また、同社は最先端技術を独占するのではなく、量子技術の普及活動にも力を入れています。大学の授業で活用される教材作成や、難解な理論を噛み砕いて解説するウェブメディアの運営などは、まさに業界全体の底上げを狙った素晴らしい取り組みでしょう。単なる利益追求にとどまらず、エコシステムの構築まで見据える彼らの姿勢は、真のイノベーターとしての品格を感じさせます。
2019年12月2日という日付は、日本の量子コンピューティング史において、理論が社会実装へと大きく動き出した転換点として記憶されるはずです。世界中の巨大IT企業がしのぎを削るこの分野で、日本発のスタートアップがどのようなインパクトを残すのか、その躍進から一刻も目が離せません。
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