シャオミが家電で驚異の躍進!2019年7〜9月期決算で見えたスマホ脱却と5Gへの布石

中国を代表するテックジャイアント、小米(シャオミ)が発表した2019年7月1日から2019年9月30日までの四半期決算は、まさに同社の過渡期を象徴する内容となりました。売上高は前年の同じ時期と比べて5.5%増加し、536億元(日本円で約8300億円)という巨額の数字を叩き出しています。注目すべきは、これまでの主力であったスマートフォン事業が減収となる一方で、生活家電部門が爆発的な成長を遂げ、全体の業績を力強く牽引している点でしょう。

ネット上のSNSでは、かつての「スマホメーカー」という枠組みを超え、総合家電ブランドへと進化するシャオミの姿に驚きと期待の声が広がっています。特に、デザイン性に優れた低価格な製品群が若年層を中心に支持されており、「家中の家電がシャオミになりつつある」といった投稿も目立ちます。純利益は25億元と微増に留まりましたが、一時的な要因を除いた実質的な収益力を示す「調整後純利益」は2割以上も伸びており、経営の健全性は極めて高いと言えます。

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スマホ市場の苦戦と5Gによる逆転のシナリオ

主力のスマートフォン事業に目を向けると、売上高は前年同期比で7.8%の減少となってしまいました。米IDCの調査によれば、販売台数は3210万台と3%ほど落ち込んでいます。これは、中国国内市場において華為技術(ファーウェイ)が圧倒的な存在感を見せ、シェアを奪い合っている影響が無視できません。しかし、シャオミはただ指をくわえて見ているわけではありません。高級路線の開拓によって平均単価を5%近く引き上げることに成功し、質的な向上を図っているのです。

ここでの「平均単価」とは、一台あたりの販売価格の平均を指し、これが上がれば薄利多売からの脱却を意味します。同社は今後、次世代通信規格である「5G」を武器に反転攻勢をかける構えです。2019年12月には手が届きやすい価格帯の5Gスマホを投入し、2020年には10機種以上の展開を予定しています。さらに日本市場への上陸も決定しており、スマホ事業の再成長に向けた本気度が伺えます。新しい通信技術の普及は、同社にとって絶好の追い風となるはずです。

IoT家電が主役に?「世界5位」に食い込むテレビの破壊力

今回の決算で最も輝きを放ったのは、IoT生活家電事業でしょう。売上高はなんと44.4%増という驚異的な伸びを記録しました。IoTとは「Internet of Things(モノのインターネット)」の略で、家電がネットに繋がることでスマホから操作できたり、機器同士が連携したりする技術のことです。特に薄型テレビの勢いは凄まじく、出荷台数は6割近く増えて310万台に達し、世界シェアトップ5入りを果たすという快挙を成し遂げました。

エアコンや洗濯機に続き、2019年10月には冷蔵庫、さらに11月にはスマートウォッチへの参入も表明するなど、シャオミの領域拡大は止まりません。売上の約半分が海外市場によるものとなっており、グローバル企業としての地位を固めています。個人的な見解ですが、シャオミの強みは「安さ」ではなく、高いIT技術を駆使した「生活体験のアップデート」にあります。スマホの苦戦を家電で補うこの柔軟なビジネスモデルこそ、変化の激しい現代を生き抜く鍵になるでしょう。

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