2019年12月05日、冬の澄んだ空気に包まれた山梨県北杜市にて、歴史的な「第1回日中観光代表者フォーラム」が幕を開けました。日本と中国の両国から、旅行業を牽引するビジネスリーダーや地方自治体の首長など、約300名もの関係者が一堂に会しています。この集まりは、両国が掲げる「双方向の交流人口1500万人」という壮大な目標を実現するための、極めて重要なマイルストーンとなるでしょう。
会場では、大都市圏だけでなく地方都市への誘客をいかに促進するかという点が、熱気とともに議論されました。航空路線のネットワークを地方空港まで網羅的に広げる施策や、地域特有の魅力を掘り起こす必要性が改めて強調されています。SNS上でも「地元に中国からの観光客が増えるのは経済効果が大きそう」「もっと地方の隠れた名所を知ってほしい」といった、期待を寄せる声が数多く見受けられました。
相互理解を深める「山梨宣言」の採択と今後の展望
シンポジウムの締めくくりには、両国の固い絆を象徴する「山梨宣言」が採択されました。この宣言は、文化やスポーツ、歴史といった多様な観光資源をこれまで以上に活用し、人的交流の質を深めることを誓う内容です。「インバウンド」という言葉が一般的になりましたが、これは外国人が訪れてくることを指すだけでなく、互いの文化を尊重し合う双方向の交流こそが真髄だと言えます。
私は、今回のフォーラムが単なる経済活動の枠を超え、真の相互理解を育む土壌になると確信しています。特定の有名観光地だけに依存せず、日本各地の豊かな自然や伝統文化にスポットが当たることは、地域社会の誇りを取り戻すきっかけにもなるはずです。2国間の観光交流が、冷え込みがちな国際情勢を温める「草の根の外交」として機能することを、一人の編集者として強く願わずにはいられません。
次回の第2回フォーラムは、中国の美しい水郷として知られる浙江省紹興市で開催される予定となっています。この1年おきに開催される対話のバトンが、日本と中国の未来をより明るく照らし出すことは間違いありません。2019年12月06日の本日、私たちは観光が持つ無限の可能性と、両国のパートナーシップが新たなステージへと進んだことを、改めて実感しています。
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