2019年11月30日の東京市場において、私たちの生活に欠かせないタイヤの主原料である「天然ゴム(RSS)」の先物価格が続落する展開となりました。この価格下落の背景には、海を越えた米国と中国の政治的な駆け引きが深く影を落としています。
事の発端は、米国で「香港人権・民主主義法」が成立したことです。これは香港の自治を支援する法律ですが、中国側が「内政干渉だ」と激しく反発したことで、世界が期待していた米中貿易協議の進展に暗雲が立ち込め始めました。
貿易摩擦が激化すれば、世界経済のエンジンが冷え込み、結果として自動車タイヤなどの需要が落ち込むとの懸念が広がります。こうした不安感から、まずは中国の上海ゴム先物市場で売りが先行し、その波が東京市場にも押し寄せた形です。
ここで専門用語を解説しますと、RSSとは「リブド・スモークド・シート」の略称で、天然ゴムを燻製にしてシート状にした国際規格のことです。自動車産業の景気を占う先行指標として、投資家の間では非常に注目される銘柄といえるでしょう。
SNS上では「政治の対立がまさかタイヤの原料価格にまで響くとは」といった驚きの声や、「今後の自動車減産に繋がるのではないか」という不安を口にするユーザーが増えており、実体経済への波及を心配するムードが漂っています。
私個人としては、経済のグローバル化が進んだ現代において、一国の法案成立が瞬時にコモディティ(商品)市場を揺るがす現状に、改めて国際情勢の複雑さを感じます。政治の安定こそが、健全な市場形成には不可欠ではないでしょうか。
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