ラグビーファンが待ち焦がれた冬の祭典、第99回全国高校ラグビー大会がいよいよ幕を開けます。2019年12月07日、大阪市内で組み合わせ抽選会が開催され、来年2020年01月07日の決勝戦まで続く熱い戦いのロードマップが確定しました。SNSでは「ついにこの季節が来た!」「シード校の山が激戦すぎる」といった期待の声が溢れており、令和最初の花園への関心は最高潮に達しています。
今大会の最大の注目は、何といっても前回大会の王者である大阪桐蔭(大阪第1)の動向でしょう。連覇を狙う彼らはBシードとして登場し、2019年12月30日の2回戦から参戦することが決まりました。初戦の相手は、鹿児島工と茗渓学園(茨城)の勝者となります。特に茗渓学園は伝統ある強豪校であり、もし対戦が実現すれば、2回戦からいきなり手に汗握るハイレベルな攻防が展開されるのは間違いありません。
Aシード勢の牙城を崩すのはどこか
優勝候補の筆頭とされるAシードには、屈指の実力校が名を連ねています。前回惜しくも準優勝に終わりましたが、2019年春の選抜大会を制して勢いに乗る桐蔭学園(神奈川)は、まさに今大会の本命と言えるでしょう。また、選抜大会で準優勝を果たし、2大会ぶりに聖地へ帰ってきた奈良の雄、御所実(奈良)や、安定した守備を誇る京都成章も同じくAシードとして2回戦から名乗りを上げます。
ここでラグビーの「シード制度」について少し解説しましょう。これは過去の実績や地方予選の戦績を基に、強豪校同士が早期にぶつからないよう配置する仕組みです。特にAシードは全国でもトップクラスの3校にのみ与えられる称号であり、優勝への最短距離にいることを意味します。しかし、花園には魔物が棲むと言われます。ノーシードから勝ち上がった勢いのあるチームが、これらの巨人を飲み込む番狂わせこそが、この大会の醍醐味なのです。
他にも、Bシードには国学院栃木や東福岡といった全国区の常連校10校が控えており、2回戦が行われる2019年12月30日は、まさに1日中目が離せない「運命の日」となるでしょう。なお、今大会の開会式で大役を務める選手宣誓は、宮崎県代表・高鍋の細元亮主将に決定しました。彼の言葉が、2019年12月27日から始まる全50試合の激闘にどのような魂を吹き込んでくれるのか、今から非常に楽しみでなりません。
編集者としての個人的な見解ですが、今年の高校ラグビーは例年以上に「個の力」と「組織力」のバランスが試される大会になると予想しています。ワールドカップの熱狂が冷めやらぬ中、次世代のスター候補たちが泥にまみれて戦う姿は、私たちに理屈抜きの感動を与えてくれるはずです。準々決勝以降は再度抽選が行われるため、最後までどのチームが当たるか分からない緊張感も、ファンを惹きつけてやまない魅力と言えますね。
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