【2019年全日本選手権】日光アイスバックスが5大会ぶりV!古河電工の魂を継ぐ劇的快勝を徹底レポート

冬の氷上が熱狂の渦に包まれました。2019年12月8日、東京のDyDoアリーナで開催された全日本アイスホッケー選手権は大会最終日を迎え、日本一の称号をかけた熾烈な戦いに終止符が打たれました。決勝戦の舞台で輝きを放ったのは、栃木県日光市を本拠地とする日光アイスバックスです。彼らは東北フリーブレイズを相手に5対1という圧倒的なスコアで勝利を収め、5大会ぶりとなる悲願の頂点に立ちました。

今回の優勝は、チームの前身である「古河電工」時代から数えて通算6度目の栄冠となります。アイスバックスといえば、日本で初めて市民クラブチームとして誕生した歴史を持ち、ファンとの絆が非常に強いことで知られています。名門の血筋を引き継ぎながらも、苦境を乗り越えて掴み取ったこの勝利は、単なる1勝以上の重みがあるでしょう。SNS上でも「霧降の誇りを取り戻した!」「この瞬間を待っていた」と歓喜の声が爆溢しています。

試合は序盤から緊迫した展開が続きました。第2ピリオドを終えた時点で1対1と、両者一歩も譲らない膠着状態が続いていたのです。アイスホッケーにおけるピリオドとは、試合を構成する20分間の区切りのことで、全3ピリオドで行われます。この「第3ピリオド」こそが勝負の分かれ目となりました。運命の最終局面、均衡を破ったのは鈴木健斗選手のスティックでした。鮮やかなゴールがネットを揺らし、バックスがついに勝ち越しに成功します。

勢いに乗ったバックスの攻撃陣は、その後も猛攻を仕掛けました。斉藤選手、彦坂選手、そして古橋選手と、次々にゴールをこじ開けてリードを広げていく展開に、会場のボルテージは最高潮に達しました。フリーブレイズの反撃を封じ込め、終わってみれば4点差をつける完勝です。個々のスキルはもちろんですが、チームが一丸となってハードワークを貫いた姿勢が、この大差を生んだ要因と言えるのではないでしょうか。

同日に行われた3位決定戦では、王子イーグルスがひがし北海道クレインズを3対0の完封で下しました。高橋選手の先制点を守り抜き、名門の意地を見せた形です。しかし、今大会の主役は何と言っても日光アイスバックスでしょう。地域に根ざしたチームが、大企業を母体とするライバルたちを破って日本一になる姿は、多くのスポーツファンに勇気を与えます。この優勝を機に、アイスホッケー界がさらに盛り上がることを期待せずにはいられません。

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