中部経済連合会が発表した最新の調査結果によると、愛知、岐阜、三重、静岡、長野の中部5県における2019年10月から12月期の景況感は、前期と比べて7.5ポイント低下し、10.2という数値になりました。これで景況判断は5期連続の悪化を記録しており、地域経済には依然として厳しい風が吹き荒れています。
ここで指標となっている「景況判断(DI)」とは、景気が「良い」と感じている企業の割合から「悪い」と感じている割合を差し引いた数値のことです。今回の調査は2019年10月28日から2019年11月22日にかけて実施され、多くの企業が現状の厳しさを吐露する形となりました。
特に製造業の落ち込みは顕著で、13.8ポイントも大幅に悪化した1.1という結果にとどまっています。その背景には、長期化する米中貿易摩擦による輸出の停滞や、深刻さを増す人手不足が影を落としており、現場の苦悩が伝わってくるようです。
一方で、非製造業については1.8ポイント減の12.3と、下げ幅は比較的緩やかに収まりました。2019年10月に実施された消費増税の影響が懸念されましたが、中経連は「影響は軽微に留まった」と分析しており、内需が一定の底堅さを見せている点は一筋の光と言えるでしょう。
ついに底打ち?2020年に向けた明るい兆しと将来予測
SNS上では「製造業の不振が長引いていて不安だ」という声が上がる一方で、「一部の受注が戻り始めている」といった現場の実感を反映した投稿も見受けられます。実際に先行きを展望すると、2020年1月から3月期は7.3と微減するものの、その後の4月から6月期には7.4と横ばいに転じる見通しです。
工作機械などの現場からは「中国を中心に幅広い業種からの受注が回復し、下げ止まりの兆しが見える」という力強い意見も出始めました。これまでの下落トレンドにようやくブレーキがかかり、いわゆる「底入れ感」が漂い始めているのは、経済界にとって大きな転換点になるはずです。
私自身の見解としては、数字上の悪化に過度な悲観は不要だと考えています。製造業が世界情勢に翻弄されるのは宿命ですが、消費増税を乗り越えた非製造業の粘り強さと、受注回復の兆しはポジティブな材料です。今後は人手不足という構造的な課題を、いかに技術革新で補うかが成長の鍵を握るでしょう。
中部地方は日本を支えるものづくりの中心地であり、その底力は計り知れません。2019年12月13日の発表内容は現状の厳しさを示すものでしたが、2020年の春先に向けてエネルギーを蓄えている段階だと解釈することも可能です。今後の反転攻勢に大いに期待したいところです。
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