東京メトロが挑む「水害・震災対策」の最前線!2027年度までに浸水リスク箇所を完全ガードへ

近年、毎年のように日本列島を襲う記録的な豪雨は、私たちの生活を支える地下鉄ネットワークにとっても大きな脅威となっています。こうした自然災害から利用者の安全を死守するため、東京メトロは2019年12月06日現在、駅構内への浸水を防ぐ大規模な対策を加速させています。全1090カ所に及ぶ駅の出入り口や連絡口を精査した結果、浸水の恐れがある370カ所を対策の重点ポイントとして抽出しました。

すでに2019年09月30日の時点で、145カ所の整備が完了しており、残る箇所についても2027年度末までの完工を目指して着々と工事が進められています。SNS上では「最近、駅の入り口が頑丈なゲートのようになっているのを見かける」「地下鉄が止まると街が麻痺するから、こうした地道な対策は本当にありがたい」といった、インフラ強化を歓迎する声が数多く寄せられているのが印象的です。

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止水板から「完全防水型」への進化と地震への備え

具体的な浸水対策としては、押し寄せる水を物理的にブロックする「止水板」の高さを上げるほか、出入り口全体をシャットアウトできる強力な「防水扉」の設置が行われています。特に、想定される水位が非常に高い場所や、既存の構造では激しい水圧に耐えられない恐れがある場所については、出入り口そのものを「完全防水型」へと建て替える徹底ぶりです。こうした妥協のない姿勢からは、都心の交通網を何としても守り抜くという同社の強い覚悟が感じられます。

さらに、東京メトロの視線は水害だけでなく、いつ起きてもおかしくない「首都直下型地震」にも向けられています。その一環として注目したいのが、非常用の「車上バッテリー」の整備です。これは停電が発生して電車が駅と駅の間で立ち往生してしまった際、自力で最寄り駅まで走行するための装置です。銀座線ではすでに全車両への搭載を完了しており、丸ノ内線についても2023年度末までの整備を予定しています。

多言語対応の強化で「誰一人取り残さない」防災へ

ハード面の補強も急ピッチで進んでいます。高架橋の柱や石積みの壁といった重要な構造物の耐震補強は、2020年度末までにほとんどの箇所で完了する見込みです。こうした取り組みに加え、私が特に素晴らしいと感じたのはソフト面での進化です。2019年10月からは、全駅の社員に多言語翻訳アプリを搭載したスマートフォンが配布されました。これにより、日本語と英語だけでなく12カ国語でのスムーズな案内が可能になったのです。

この翻訳アプリは駅の放送設備とも連携しており、災害時でも訪日外国人の方々へ迅速に情報を届けることができます。2019年度の災害対策投資額は5年前の約1.7倍となる75億円にまで膨らんでいますが、これは東京という国際都市の安全保障に不可欠なコストと言えるでしょう。インフラの強靭化とホスピタリティの融合こそが、これからの時代に求められる公共交通機関の理想像ではないでしょうか。

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