2019年12月17日現在、日本の株式市場では中小型株が大型株に対して出遅れていた状況に修正が入りつつあります。しかし、ここからのステージは単なる「割安だから買う」という単純なものではなくなっていくでしょう。専門家によれば、今後は銘柄ごとの実力がシビアに問われる二極化の時代が到来すると予測されています。
SNS上でも「中小型株のターンが来たけれど、どれを握り続けるべきか悩む」といった声が散見されます。投資家の熱い視線が注がれる中で、銘柄選びの新たな羅針盤として浮上しているのが「ESG」という概念です。これは環境(Environment)、社会(Social)、企業統治(Governance)の頭文字を取ったもので、企業の長期的な成長を見極めるための世界基準となっています。
特に注目すべきは「ガバナンス」や「資本政策」への取り組みです。日本には世界に誇る卓越した技術力を持ちながらも、経営体質が古いために正当な評価を得られていない、いわゆる「磨けば光る」原石のような企業が数多く眠っています。こうした銘柄がESGの観点から経営を刷新すれば、株価の爆発的な上昇が期待できるでしょう。
編集部として強調したいのは、投資家が企業の「利益の質」をより厳しくチェックし始めているという点です。これまで日本の中小企業では、投入した資本に対してどれだけの利益を上げたかを示す「ROIC(投下資本利益率)」や、株主の持ち分をいかに効率よく運用したかを表す「ROE(自己資本利益率)」への意識が希薄な傾向にありました。
しかし、深刻な人手不足が続く現在のビジネス環境においては、IoTやAIといった先端技術への迅速な投資判断が企業の命運を分けることは間違いありません。効率的な経営を行い、未来への投資余力を蓄えている企業こそが、次なる成長を勝ち取る切符を手にしているのです。こうした経営の効率性は、これからの投資判断における絶対条件となるはずです。
2020年の日経平均2万5000円到達への期待と、真の勝者を見極める好機
2019年12月17日の相場環境を俯瞰すると、企業利益の回復を背景に、日経平均株価は2020年に2万5000円の大台を目指す可能性が十分に視野に入っています。市場全体には楽観的なムードも漂いますが、ここで注意したいのは「ファンダメンタルズ」という土台です。これは国の経済状態や企業の財務状況など、経済の基礎的条件を指します。
実力が伴わないまま相場の勢いだけで買われた銘柄は、遠くないうちに市場から厳しい審判を下されることになるでしょう。逆に言えば、もし短期的に相場が冷え込む場面があれば、それは本物の優良な中小型株を割安な価格でポートフォリオに組み入れる、絶好の仕込み時になると言えます。
私たちは今、単なる株価の上下に一喜一憂するのではなく、企業の経営姿勢そのものを評価する時代に立ち会っています。優れた技術と効率的な経営が融合した「磨けば光る銘柄」を見つけ出すことこそが、新時代の投資の醍醐味です。今こそ、企業の深部にあるガバナンスに目を向けてみてはいかがでしょうか。
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