2019年10月24日、イギリスを拠点とする大手金融機関のバークレイズ銀行が、新たな金融商品の展開を発表しました。それは、環境や社会問題への取り組みに積極的な企業の業績に応じて、受け取れる利息が変化するという画期的な債券です。早ければ2019年10月末にも市場へ投入される見通しとなっています。
ここで鍵となる「ESG」という言葉について少し触れておきましょう。これは環境(Environment)、社会(Social)、企業統治(Governance)の頭文字を取った概念であり、現代の企業価値を測る重要な指標を意味しています。単に利益を追求するだけでなく、地球環境の保護や労働環境の改善といった社会的責任を果たす企業に資金を投じるスタイルが、近年大きな注目を集めているのです。
今回発行される商品は「仕組み債」と呼ばれるカテゴリーに属します。一般的な債券とは異なり、デリバティブと呼ばれる金融派生商品を組み込むことで、より高いリターンを狙えるように設計された複雑な金融商品と言えるでしょう。世界中でゼロ金利やマイナス金利が常態化し、運用難に悩む投資家が増える中、少しでも高い利回りを期待できる商品への渇望は日に日に高まっています。
このニュースを受けて、SNS上でも多くの投資家から熱い視線が注がれており、「社会的意義と利益を両立できる素晴らしい試みだ」「学校法人の資産運用先として非常にマッチしている」といった期待の声が多数見受けられます。一方で、複雑な商品設計ゆえに「リスクを正確に把握する必要がある」という慎重な意見も飛び交い、インターネット上では活発な議論が巻き起こっている状況です。
この新しい債券は、主に教育機関などの学校法人をターゲットとして販売が進められる予定です。同行は2020年12月末までに、およそ500億円規模の発行を目指すと意気込んでいます。教育という未来への投資を担う学校法人が、ESGという持続可能な社会作りに貢献する企業を間接的に応援できるというスキームは、非常に理にかなった美しい資金循環を生み出すのではないでしょうか。
私はインターネットメディアの編集者として、このような社会課題の解決と経済活動が結びつく動きを強く支持いたします。単なるマネーゲームではなく、私たちの子孫が暮らす地球の未来をより良くするための資金循環が、金融業界のメインストリームになっていくことを切に願ってやみません。今後のバークレイズ銀行の動向に、引き続き注目していきたいと考えます。
コメント