2019年12月19日、長野県の2020年度予算要求案がその全容を現しました。2020年といえば、日本中が熱狂の渦に包まれる東京オリンピック・パラリンピックが開催される記念すべき年です。この千載一遇のチャンスを逃すまいと、長野県は自らの魅力を世界へ向けて高らかに宣言するため、5943万円という巨額の事業費を計上しました。
SNS上では「信州の魅力が世界に見つかってしまう」「ウェルカムハウスがどこにできるか楽しみ」といった期待の声が早くも寄せられています。県の計画によれば、東京都内などに「NAGANOウェルカムハウス(仮称)」という情報発信拠点を2カ所設置する方針です。ここでは特産品のPRはもちろん、観光地の案内を通じて「信州ブランド」を強力にバックアップしていくことでしょう。
世界基準の「マウンテンリゾート」へ!白馬エリアの劇的進化
特に注目したいのが、北アルプスの麓に位置する白馬エリアへの注力ぶりです。広域型の観光地経営組織(DMO)である「ハクババレーツーリズム」が掲げる、一年中楽しめる「通年型山岳リゾート」の実現に向け、県は7050万円の支援を求めています。DMOとは、地域全体の観光戦略を練り、マーケティングやマネジメントを一体となって行う組織を指す専門用語です。
中部国際空港(セントレア)からの外国人観光客を呼び込むため、Wi-Fi環境の整備やキャッシュレス決済の導入といったインフラ強化も急ピッチで進められる予定です。私個人としては、この徹底した「おもてなし」のデジタル化こそが、現代のインバウンド集客における生命線になると確信しています。利便性が向上することで、白馬は単なるスキー場から、世界に選ばれる「HAKUBA」へと昇華するはずです。
復興への誓いと未来への投資。1637億円に込められた願い
一方で、2019年は長野県にとって試練の年でもありました。台風19号による甚大な被害からの復旧は、県民にとって最優先の課題です。建設部の要求額は1637億円に達し、2019年度の当初予算から26%も増加しました。これは被災した道路や河川を一日も早く元の姿に戻し、住民の安心な暮らしを取り戻すという、県の強い覚悟の表れだと言えるでしょう。
農政部においても、317億円の予算を投じて農地の復旧や輸出産業の育成に力を注いでいます。国内外のニーズを的確に捉えた産地作りは、これからの長野の農業を支える大きな柱となります。困難を乗り越え、より強くしなやかな県へと生まれ変わる長野県の挑戦を、私たちは心から応援せずにはいられません。2020年度、信州の新たな幕開けに期待が高まります。
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