2019年12月22日に開催される令和最初の有馬記念は、世代交代の波が押し寄せる非常にスリリングな一戦となりそうです。競馬界には「有馬は3歳馬が強い」という格言がありますが、事実、過去10年で5勝を挙げるなど、その勢いは数字にも明確に表れています。まもなく4歳を迎える若駒たちが、年上の実力馬たちよりも2キログラムも軽い「斤量(きんりょう)」、つまり背負う重りの恩恵を受けられる点は、長丁場のレースにおいて計り知れないアドバンテージとなるでしょう。
しかし、2019年の秋競馬を振り返ると、3歳世代のトップホースたちが古馬の壁に苦しむ場面も目立ちました。天皇賞・秋で1番人気を裏切る形となったサートゥルナーリアをはじめ、牝馬のエリザベス女王杯やマイルチャンピオンシップでも、期待を集めた若駒たちが勝利を逃しています。こうした背景から、SNS上では「今年の3歳世代は本当に強いのか?」といった懐疑的な声も散見されますが、果たしてグランプリの舞台で名誉挽回となるのか注目が集まります。
世代の王者は誰か?サートゥルナーリアの巻き返しに期待
今回の出走メンバーを見渡すと、菊花賞馬ワールドプレミアや、クラシック戦線で常に上位を賑わせたヴェロックスなど、多才な顔ぶれが揃いました。ワールドプレミアは2019年10月20日の菊花賞で見事な成長を見せ、武豊騎手のエスコートで頂点に立ちましたが、今回のトリッキーな中山コースで再現できるかが焦点です。一方、ヴェロックスは安定感こそ抜群ですが、神戸新聞杯での内容を鑑みると、現時点ではサートゥルナーリアとの間に明確な実力差が存在すると言わざるを得ません。
筆者の個人的な見解としては、やはりサートゥルナーリアがこの世代で突出したポテンシャルを秘めていると考えています。東京競馬場での敗戦に不安を抱くファンも多いでしょうが、今回はGIを2勝している得意の中山競馬場に舞台が移ります。右回りのコーナーを器用に立ち回る機動力は、まさにこの舞台でこそ輝くはずです。当日のテンションさえ落ち着いていれば、古馬を一蹴する豪快な走りで、失った信頼を瞬く間に取り戻してくれるに違いありません。
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