冬のダート王者を決定する戦い、チャンピオンズカップが刻一刻と近づいています。2014年に舞台を中京競馬場へと移して以来、このレースは砂の深さや独特のコースレイアウトから、非常にタフな一戦として知られるようになりました。過去の勝ちタイムを振り返っても、阪神開催時代と比較して時計を要する傾向にあり、パワーとスタミナを兼ね備えた馬が栄冠を掴んでいます。
興味深いことに、中京での歴代覇者にはある共通点が存在します。それは、前走で地方競馬の「Jpn1」に出走し、そこで5着以内という好成績を収めている点です。Jpn1(ジェーピーエヌワン)とは、日本独自の格付けによる最高峰の競走を指し、中央競馬よりも時計がかかりやすく、より力強い走りが求められる地方特有の馬場を経験したことが、本番での大きなアドバンテージになっています。
SNSでも「地方帰りの馬は外せない」「中京の砂はパワー勝負」といったファンの声が多く聞かれます。そんな中、2019年12月1日の決戦に向けて最注目を集めているのがゴールドドリームです。2019年10月14日の南部杯では3着に敗れたものの、休み明けの影響やコース相性が要因と言えるでしょう。2年前に南部杯から巻き返して優勝した再現に、多くの期待が寄せられています。
盤石の安定感を誇る主役と新勢力の台頭
ゴールドドリームの最大の武器は、何と言ってもその高い安定感にあります。一昨年の優勝以降、実に9戦連続でG1級競走の3着以内をキープしており、もはや砂の現役最強格としての地位を確立したと言っても過言ではありません。前走で見られなかった爆発的な伸び脚も、叩き2戦目となる今回は本来の姿を取り戻すはずです。王座奪還へ向けて、死角らしい死角は見当たりません。
しかし、ライバルたちも虎視眈々と主役の座を狙っています。2019年11月4日のJBCクラシックを制したチュウワウィザードは、まさに充実一途の4歳馬です。デビュー以来、一度も3着以内を外していないという驚異的な記録を持っており、前走で見せた粘り強い勝負根性は中京の直線でも大きな武器となるでしょう。接戦になればなるほど、この馬のタフさが際立つはずです。
そのチュウワウィザードと鼻差の死闘を演じたオメガパフュームも、侮れない存在です。前走は久々の実戦ながら、小回りの浦和コースで機動力を見せつけました。直線が長い中京に舞台が変われば、自慢の末脚がさらに輝きを増すことは間違いありません。また、無敗の5連勝を突き進む3歳馬クリソベリルの存在は、世代交代を予感させる不気味な輝きを放っています。
さらに、昨年の2着馬ウェスタールンドや、2月のフェブラリーステークスを制した快速馬インティなど、多才なメンバーが顔を揃えました。編集部としては、やはり実績と適性を兼ね備えたゴールドドリームを本命に推したいところですが、若さ溢れるクリソベリルがどこまで通用するのかも非常に楽しみです。2019年12月1日、中京の砂上に刻まれる新たな伝説から目が離せません。
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