アジアの「リープフロッグ」が世界を動かす!BEENEXT佐藤輝英氏が説く、国境なき起業家コミュニティの衝撃

2019年12月23日、シンガポールを拠点に世界中のスタートアップを支援するBEENEXTのファウンダー、佐藤輝英氏が、東京で開催された年次会合「BEE Global Camp」の熱狂を語りました。2014年の発足当初は手作り感満載だったこの会も、今回で5回目を迎えます。会場にはインドや東南アジア、中東など15カ国から、過去最高となる200名以上の起業家が集結しました。SNSでは「アジアの勢いが可視化された」「これからのビジネスは東京ではなくアジア全域で考えるべき」といった驚きの声が広がっています。

現在、アジア諸国では「リープフロッグ現象」が加速しています。これは、既存のインフラが未整備な地域において、固定電話を飛び越えてスマートフォンが普及するように、最新技術が一気に生活の隅々まで浸透する現象を指します。かつては先進国の後を追っていたアジア諸国ですが、今やモバイルやデータを活用した革新的なビジネスモデルが、逆に世界中へと波及し始めているのです。若年人口の増加という強力な追い風もあり、まさにパラグ・カンナ氏が提唱する「アジアの世紀」が現実のものになろうとしています。

会合に集まった起業家たちは、育った環境も宗教も言語もバラバラです。しかし、テクノロジーによって社会課題を解決し、より豊かな未来を創ろうとする志は共通しています。2泊3日の期間中、彼らは互いの成功事例や苦労話を惜しみなく共有し、深い相互理解を深めました。投資家として世界中に「起業家仲間」を増やす活動を続けてきた佐藤氏にとって、国境を超えた信頼関係が醸成される瞬間こそが、何にも代えがたい喜びであると述べています。

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日本文化の「守破離」に学ぶ、伝統と革新の融合

今回の日本開催では、禅や華道、書道といった伝統文化を通じて、日本独自の精神性を学ぶセッションも設けられました。特に注目を集めたのは、基本を徹底しつつも自らの道を開拓する「守破離(しゅはり)」の教えです。世界各国の起業家たちが共に座禅を組み、自らを見つめ直した時間は、激動の市場で戦う彼らにとって極めて貴重な体験となりました。さらに、創業200年を超える長寿企業が日本に集中しているという事実に、参加者からは驚きと尊敬の念が寄せられたようです。

佐藤氏は、日本の長寿企業の秘訣が、他者との過度な競争よりも自らの「道」を追求する姿勢にあると感じ取っています。会場では、政治的には緊張関係にある国々の起業家同士が、笑顔で金融技術(フィンテック)の未来について語り合う光景が見られました。米中貿易摩擦やナショナリズムの台頭が影を落とす現代において、共通の価値観で結ばれた「輪」と「和」のコミュニティこそが、混沌とした世界を明るく照らす希望の光になるのではないでしょうか。

編集者の視点として、この「起業家の和」が日本で開催された意義は非常に大きいと感じます。内向きになりがちな日本のビジネスシーンに、アジアの爆発的なエネルギーが注入されることは、大きな刺激になるはずです。伝統を守りつつも、次世代のテクノロジーを取り入れていく柔軟さがあれば、日本からも世界を席巻するイノベーターが次々と誕生するでしょう。佐藤氏が見据える「国境なき信頼」のネットワークが、2020年代のビジネスシーンをより豊かにしていくことを期待してやみません。

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