2019年12月25日、ホームセンター業界に大きなニュースが飛び込んできました。関西を拠点に絶大な支持を誇るコーナン商事が、ドン・キホーテの運営で知られるPPIHグループ傘下の「ドイト」から、ホームセンターおよびリフォーム事業を継承すると発表したのです。
買収額は約68億円にのぼり、実際の事業譲渡は2020年2月1日を予定しています。ドイトといえば、1972年に日本で初めて本格的なホームセンターを立ち上げたパイオニア的存在です。現在は首都圏を中心に16店舗を展開しており、その歴史に新たな1ページが刻まれることになります。
SNS上では「ドイトの名前がなくなっちゃうの?」「あのプロ向けの品揃えは維持してほしい」と、長年のファンから惜しむ声や期待の声が入り混じっています。一方で「コーナンのPB商品が近所で買えるようになるのは嬉しい」といった、利便性の向上を歓迎する投稿も目立ちました。
ドイトの強みとコーナンの戦略
ドイトの最大の特徴は、建築資材や工具といった専門性の高い「プロユース」の品揃えが非常に充実している点です。これは、DIY好きの一般客だけでなく、建設現場で働く職人さんたちからも厚い信頼を寄せられている理由でもあります。
コーナン商事はこの買収を通じて、手薄だった首都圏の店舗網を一気に強化する構えです。ドイトが長年培ってきた「都心型店舗の運営ノウハウ」や「職人ネットワーク」を手に入れることは、同社にとって喉から手が出るほど欲しい資産だったに違いありません。
筆者の視点では、この統合は非常に合理的な選択だと感じます。ECサイトの普及で実店舗の価値が問われる中、持ち帰りにくい資材や直接手に取って確認したい高機能ツールを扱うドイトの店舗群は、コーナンにとって最強の武器になるはずです。
2020年2月の新体制スタート以降、首都圏のホームセンター競争はますます激化していくでしょう。各社がどのような特色を出していくのか、一人の利用者としても目が離せません。新しく生まれ変わる店舗が、私たちの住まいをより豊かにしてくれることを願っています。
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