2019年12月25日、四国の経済状況を計る重要な指標が発表されました。四国経済産業局の報告によると、2019年10月の鉱工業生産指数(速報値)は92.9を記録し、前月と比較して0.2%の微減となっています。この指標は、製造業や鉱業の活動レベルを数値化したもので、地域の経済活力をダイレクトに反映する鏡のような存在です。
2カ月連続のマイナスという結果に、不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、当局は基調判断を「弱含みで推移」という表現で据え置きました。これには明確な理由があり、今回の低下は工場の定期的なメンテナンス、いわゆる「定期修理」に伴う一時的な稼働停止が主な要因であると分析されています。一過性のブレーキであれば、過度な心配は不要でしょう。
業種別の動向と注視すべきリスク要因
詳細を覗くと、全14業種のうち10業種で指数が低下しました。特に非鉄金属工業は定期修理の影響を強く受け、数字を押し下げる格好となりました。また、私たちの生活に身近な食料品工業や、産業の土台を支える汎用・生産用機械工業も苦戦を強いられています。SNS上では「地元の製造業を応援したい」といった声や、景気の先行きを冷静に見守る意見が目立っています。
一方で、製品がどれだけ売れたかを示す「出荷指数」は1.5%低下し、倉庫に残る「在庫指数」も1.1%減少しました。物が作られず、出荷も減っている現状は、決して楽観視できるものではありません。編集者としての私の視点では、単なる一時的な要因だけでなく、世界的な貿易摩擦などの「外圧」が、じわじわと四国の現場にも影を落としているように見受けられます。
四国経済産業局も、海外情勢が国内外の市場に与える影響を警戒し、引き続き注視していく方針を固めています。地域の底力である製造業が再び活気を取り戻すには、世界経済の安定が不可欠です。2019年10月24日のデータが示す通り、今は足元を固めつつ、次なる成長の波を待つべき忍耐の時期と言えるのではないでしょうか。
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