四国経済の底力は?3月鉱工業生産指数は2カ月連続上昇も**「弱含み」**の基調判断を読み解く

四国経済の現状を示す重要な指標である鉱工業生産指数が発表されました。四国経済産業局が2019年(令和元年)5月28日に公表した3月分の速報値によると、指数(2010年=100、季節調整値)は93.9となり、前月と比べて1.3%の上昇を記録しました。これで2カ月連続の上昇となり、特に年度末の駆け込み需要があった電気機械工業などが伸びを牽引したようです。

鉱工業生産指数とは、製造業や鉱業といった分野で、どれだけのモノが生産されたかを示す経済指標のことです。この指数が上昇したことは、企業の生産活動が活発化していることを意味します。3月は、全14業種のうち半数にあたる7業種で生産が上昇しました。電気機械工業に加えて、プラスチック製品工業なども好調を示しています。しかし、その一方で、自動車関連などが含まれる輸送機械工業などでは生産が低下しており、業界によって景況感にばらつきがあるようです。

この2カ月連続の上昇という結果にもかかわらず、四国経済産業局は、全体の生産水準が依然として低いままであることから、景気の「基調判断」を**「弱含みで推移」に据え置きました。これは、一時的な需要の増加があったとしても、持続的な景気回復の勢いには欠けていると冷静に分析している証拠でしょう。SNSでも、「2カ月連続上昇は明るいニュースだけど、四国の景気はまだ厳しい」といった、期待と懸念が入り混じった声が見られました。

関連する指標を見てみましょう。生産されたものがどれだけ売れたかを示す出荷指数は88.9で、前月と比べて横ばいでした。ここでも電気機械工業は堅調でしたが、さらに家庭向けの冷凍調理食品が好調であった食料品工業も伸びを示しました。一方、企業の倉庫にどれだけ商品が残っているかを示す在庫指数は、2カ月ぶりに低下し、前月比0.9%低下の102.6**となりました。これは、生産されたものがしっかりと市場に出荷され、在庫が調整されていることを示しており、需給バランスの観点からは前向きな動きだと評価できるでしょう。しかし、生産指数の水準が依然低いことを考えると、四国経済が力強い回復軌道に乗るには、さらなる需要の喚起と、幅広い産業での生産活動の活性化が不可欠だと私は考えます。

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