2019年の東京は、まさに「変化の1年」でした。渋谷を中心とした大規模なアップデートにより、私たちの街歩きはよりエキサイティングなものへと塗り替えられています。しかし、この勢いは2020年に入っても衰えるどころか、さらに加速していく気配を見せています。
SNS上では「渋谷が変わりすぎて迷子になる」「新しいビルが建つたびにワクワクする」といった声が多く寄せられており、都市の変貌に対する期待感は最高潮に達しています。特に2020年は、長年待ち望まれていた新駅の誕生や、空の玄関口である羽田の強化など、歴史的な転換点となるでしょう。
注目の的となっているのは、JR山手線の約50年ぶりの新駅となる「高輪ゲートウェイ駅」です。2020年03月の開業に向けて整備が進むこのエリアは、最先端の技術を駆使した未来型の駅舎が特徴です。JR東日本は2024年ごろの完成を目指し、広大な跡地にオフィスや商業施設を次々と誕生させる計画を立てています。
一方、虎ノ門エリアも負けてはいません。2020年06月には東京メトロ日比谷線に「虎ノ門ヒルズ駅」が誕生します。森ビルが手掛ける3棟の超高層ビル計画により、この地は国際的なビジネス拠点へと昇華しようとしています。まずは2020年01月に完成する「虎ノ門ヒルズビジネスタワー」が、その先陣を切ることになるでしょう。
世界を惹きつける羽田の進化と、都心に集中する「再開発の波」
空の玄関口、羽田空港も2020年に劇的な変化を遂げます。03月末からは国際線増便に向けた新飛行ルートの運用が開始され、ターミナル名も「第3ターミナル」へと一新されます。インバウンド、すなわち「訪日外国人客」を迎え入れる体制は、東京オリンピックを前に着々と整いつつあります。
この流れに合わせ、住友不動産はターミナル直結の複合施設「羽田エアポートガーデン」を春にオープンさせます。飛行機を眺めながら疲れを癒やせる温浴施設や大型ホテルが完備され、旅の利便性は飛躍的に向上します。空港そのものが「目的地」になる、新しい旅の形がここから始まるに違いありません。
こうした華やかな話題の裏側で、不動産専門家からは「エリアによる格差」を懸念する声も上がっています。再開発が品川や虎ノ門といった都心部に集中する一方で、世田谷区や杉並区といった周辺部では目立った計画が少ないのが現状です。都心への一極集中が、地域の賑わいに差を生む可能性は否定できません。
編集者の視点から言えば、東京の魅力は「新旧が混ざり合う多様性」にあります。高層ビルが立ち並ぶ未来的な景色も素晴らしいですが、再開発で生まれた利益が街全体に行き渡り、周辺の住宅街も活性化するような循環を期待したいところです。2020年、私たちは文字通り「新しい東京」の目撃者となるでしょう。
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