三重県松阪市で地域医療を支えていたはずの整形外科医院の院長が、極めて重大な罪に問われる事態となりました。津地検は2019年12月26日、自身の運営するクリニック内で女性に対して卑劣な行為に及び、さらに深刻な負傷を負わせたとして、「まんのう整形外科」の院長である萬濃裕司被告を強制わいせつ致傷の罪で在宅起訴しました。
強制わいせつ致傷罪とは、相手の意思に反してわいせつな行為を行い、その過程で相手に怪我をさせてしまった場合に成立する重い罪です。今回のケースでは、2015年3月24日に医院を訪れていた当時30代の女性に対し、萬濃被告が椅子に座っていた彼女の胸を触るなどの暴挙に出たことが事件の発端となりました。
被害に遭った女性は、被告の執拗な行為を必死に避けようとした際、バランスを崩して椅子から転落してしまいました。その際、顔面を強く打ち付けたことによって片目の視力をほぼ失うという、回復の見込みがない「全治不能」の重傷を負っています。医師という、本来は人々の健康と安全を守るべき立場の人間が引き起こした凄惨な結果に、言葉を失わざるを得ません。
この衝撃的なニュースが報じられると、SNS上では怒りと困惑の声が広がっています。「信頼して通う場所であるはずの病院で、なぜこんなことが起きるのか」「4年以上前の事件が今になって起訴されるとは、被害者の苦しみは計り知れない」といったコメントが相次ぎました。また、被害者が患者ではなかったという点についても、事件の不透明さを指摘する意見が目立ちます。
編集者の視点から申し上げれば、医療従事者による性犯罪は、単なる個人の犯罪以上に社会的な信頼基盤を揺るがす大問題です。特に「全治不能」という、一生背負わなければならない傷を負わせた責任は極めて重いと言えるでしょう。密室になりやすい医療機関において、安全性がどのように担保されるべきなのか、今改めて厳しく問われています。
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