精密測定機器の世界的なリーディングカンパニーである株式会社ミツトヨから、組織の未来を占う重要な人事異動が発表されました。2019年12月18日に公開されたこの情報は、来るべき2020年に向けた同社の技術革新と、グローバルな市場競争力の強化を強く予感させる内容となっています。
まず2019年12月31日付で、長年にわたり経営を支えてきた下村俊隆氏が取締役を退任される運びとなりました。さらに、研究開発の要職を歴任した日高宏幸氏も同日付で顧問へと退き、次世代のリーダーたちへバトンを繋ぐ形となります。SNS上では「ミツトヨの技術を支えた功労者たちの交代に、時代の節目を感じる」といった声が上がっています。
研究開発を加速させる新体制の全貌
2020年01月01日付で始動する新体制では、研究開発部門のトップにマイケル・ネーハム氏が執行役員から上席執行役員へと昇進して就任します。これは「計る」技術に国境はないという同社の姿勢の表れでしょう。海外の知見を取り入れた強力なリーダーシップにより、ミツトヨの製品がより国際的なスタンダードを牽引していくに違いありません。
同時に、阿部誠氏が執行役員として国内の開発全般や「計量標準室」の管掌に当たります。この計量標準室とは、あらゆる測定の基準となる「長さ」や「重さ」などの国家標準に紐付く極めて重要な部門です。日本のものづくりを支える精度の源泉を阿部氏が守り抜くことで、ユーザーはこれまで以上の信頼を同社に寄せることになるはずです。
また、欧州研究所の社長を務める日高和彦氏が戦略商品開発を担う役割も兼務することになりました。現場のニーズを捉えた「戦略商品」の迅速な投入は、競争が激化するセンサーや自動化技術の分野で大きな武器となります。私は、この攻めの布陣こそが、単なる計測器メーカーからソリューションベンダーへと進化する鍵だと確信しています。
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