独創的なデザインで車好きを唸らせる光岡自動車(富山市)が、また新たな金字塔を打ち立てました。2019年12月20日、同社が開発した三輪の2人乗り電気自動車(EV)である「Like-T3(ライク・ティースリー)」が、東京都によって正式に採用されたことが明らかになったのです。
この車両の最大の特徴は、三輪ならではのコンパクトな車体でありながら、最大100キログラムという頼もしい積載量を誇る点にあります。この「運ぶ力」を最大限に引き出すため、東京都は災害発生時に活躍する消防車などのベース車両として、この一台を導入する方針を固めました。
「Like-T3」は、すでに私たちの暮らしの身近な場所で活躍しています。日本郵便や佐川急便といった物流のプロフェッショナルたちが、小口配達の現場でその利便性を証明してきました。狭い路地でもスイスイと進める機動力が、公共の安全を守る現場でも評価された格好です。
環境性能と安定性を両立した次世代の消防モビリティ
スペック面に目を向けると、1回の充電で走行できる航続距離は約60キロメートルを確保しています。さらに、家庭用電源などから約6時間でフル充電が完了する利便性も備えており、排気ガスを出さない環境性能の高さは、都市部での運用に極めて適していると言えるでしょう。
三輪車と聞くと安定性を心配する声もあるかもしれませんが、光岡自動車独自の設計により、高い走行安定性が担保されています。最高時速は約50キロメートルに達し、災害現場への初期対応に必要なスピード感も十分に備わっているのが心強いポイントです。
SNS上では「ミツオカらしい可愛い見た目なのに、消防車になるなんてギャップがすごい」「狭い道が多い東京の防災には、これくらいのサイズ感がベストかもしれない」といった、期待を寄せる声が多く上がっています。実用性と愛着の持てるデザインの融合は、同社ならではの真骨頂ですね。
東京都は以前から、災害発生時の迅速な初期対応を強化するため、機動性とエコロジーを両立した三輪EVの活用を検討していました。まさに「Like-T3」は、都のニーズに合致した理想的なパートナーとして選ばれたわけであり、その期待の大きさが伺えます。
2020年の出初式でベールを脱ぐ「防災の要」
都民の皆様がその勇姿を直接目にできる日は、すぐそこまで来ています。2020年1月06日に開催される「東京消防出初式」にて、東京都向けに特別な改良を施した専用車両が公開される予定です。新春の空の下で披露される「赤いLike-T3」は、きっと大きな注目を集めることでしょう。
私個人としても、この取り組みには大いに賛成です。大がかりな消防車が入り込めない震災直後の瓦礫の隙間や細い路地において、こうした小型車両が果たす役割は計り知れません。テクノロジーが人の命を救う現場に寄り添う姿は、モビリティの理想的な進化の形だと感じます。
光岡自動車は今後、この実績を足がかりとして、物資運搬などの多岐にわたる分野でさらなる需要開拓を目指す構えです。働く車としての三輪EVが、日本の街並みを変えていく未来が現実のものになろうとしています。私たちの安心を支える新しい仲間の活躍から、目が離せません。
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