2020年01月04日現在、食品・飲料業界を取り巻く環境は、昨年実施された消費増税の影響を色濃く反映しながらも、新たな局面を迎えようとしています。特に、軽減税率の対象から外れたことで一時的な冷え込みを見せていた酒類市場においては、駆け込み需要の反動による落ち込みがようやく一服する見通しです。SNS上でも「そろそろ財布の紐を緩めてもいいかも」といった前向きな声が上がっており、消費マインドは少しずつ平熱を取り戻しつつあるようです。
しかしながら、単なる市場の回復を待つだけでは生き残れない厳しい現実も横たわっています。近年の消費者は非常にシビアな目を持っており、生活防衛意識の高まりから「節約」と「満足度」を天秤にかける傾向が一段と強まりました。この流れを受けて、ビールなどの高単価な商品から、手軽に楽しめる缶チューハイ(RTD)へのシフトが加速しています。RTDとは「Ready To Drink」の略称で、蓋を開けてすぐに飲める低アルコール飲料を指し、その手軽さとコスパの良さが若年層を中心に支持されています。
一方で、健康に対する意識の向上も見逃せない大きな潮流といえるでしょう。休肝日を大切にする層や、お酒を飲まない場でも雰囲気を楽しみたいという需要に応える形で、ノンアルコールビール飲料の市場はさらなる拡大が期待されます。アルコール分を含まないにもかかわらず、本物のビールに近い喉越しを実現した技術革新は目覚ましく、日常のあらゆるシーンに浸透しています。2020年01月04日時点の予測でも、この健康志向は一過性のブームではなく、文化として定着していくと確信しています。
食品分野に目を向けると、キーワードは「時短」と「利便性」に集約されるはずです。家庭内で調理する「内食」と外で食べる「外食」の中間に位置する「中食(なかしょく)」、つまり惣菜や弁当を買って自宅で食べるスタイルが完全に市民権を得ました。忙しい現代人にとって、調理時間を短縮できるインスタント食品や、保存が効いてクオリティも高い冷凍食品は、もはや生活に欠かせないインフラとなっています。これらのカテゴリーは、今後も非常に底堅い推移を見せるでしょう。
私個人の見解としては、企業は単に「安い」という価値だけでなく、消費者の限られた時間をいかに豊かにするかという「時間効率」にフォーカスすべきだと考えています。SNSでは「冷凍食品の進化が凄すぎて手料理のハードルが上がった」という投稿も目立ちますが、これは技術革新への最大の賛辞です。2020年1月から3月にかけての景気図は、変化に敏感な企業にとっては決して暗いものではありません。人々のライフスタイルに寄り添った付加価値の提供こそが、勝利への唯一の道となるでしょう。
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