【2020年最新】化学・繊維業界の景気予測は「雨」?米中摩擦と内需減退がもたらす影響を徹底解説

2020年01月04日現在、日本の基盤を支える化学・繊維業界の景気模様に、冷たい雨が降り始めています。これまで国内市場の需要、いわゆる「内需」は比較的堅調に推移してきました。しかし、長期化するアメリカと中国の貿易摩擦による世界的な経済減速の波が、ついに私たちの足元にも押し寄せてきているのです。

特に深刻なのが、私たちが日常的に目にする食品包装用フィルムをはじめとした、国内向けの出荷減少になります。景気の先行きに対する不安から企業の生産活動が鈍っており、それが包装資材の需要減という形で直撃しました。これまで高い稼働率を誇ってきたエチレン製造設備も、いよいよ生産量を抑える調整局面を迎えそうな気配です。

ここで注目したい専門用語が、化学製品の基礎となる「エチレン」になります。これは石油から作られるプラスチックや合成繊維の原材料で、製造業界では「産業のコメ」と呼ばれるほど重要な物質です。このエチレンを生産する大型設備が、現在中国で次々と新設されている事実に目を向けなければなりません。

中国での大増産により、アジア全体におけるエチレンの需給バランスは大きく緩んでおり、市場での取引価格が下落する事態を招いています。こうした市況の低迷は、日本の化学メーカーにとって大きな利益減少の要因になるでしょう。インターネット上のSNSでも「素材産業の冷え込みは経済全体の危険信号だ」と懸念する声が多く上がっています。

私個人の見解としては、目先の生産調整に追われるだけでなく、付加価値の高い特殊素材へのシフトを急ぐべきだと考えています。汎用品の価格競争では、大量生産を行う中国の勢いに対抗するのは困難だからです。今こそ日本の技術力を活かした、環境配慮型の新素材開発などに舵を切る絶好の好機と言えるのではないでしょうか。

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