業務用空調フィルターの革命児!ユニパックの「薫風」がもたらす圧倒的なコスト削減と省エネ効果の秘密

毎日のオフィスや店舗の空間を快適に保つために欠かせない空調機器ですが、そのフィルター掃除や交換にかかる膨大な手間とコストに頭を悩ませている経営者や管理担当者の方は多いのではないでしょうか。そんな空調業界の常識を覆す画期的な製品を開発し、大きな注目を集めている企業があります。埼玉県川口市に本社を構えるユニパックが提案する革新的な空調フィルターは、環境保護と経費削減を同時に実現する優れものです。

一般的な業務用の空調フィルターは、粗いゴミを取り除くプレフィルターと、細かな粒子をキャッチするメインフィルターの2枚構造が主流です。これらは3ヶ月ごとの洗浄や、1年ごとの新品交換が必要とされ、維持管理が大きな負担でした。ネット上でも「高所のフィルター掃除は危険で本当に重労働」「交換コストが毎年馬鹿にならない」といった、現場の切実な声が多数上がっています。数千枚単位で稼働する大型施設にとって、これは共通の課題です。

こうした現場の悩みを解決すべく、ユニパックは2006年に空調フィルター「薫風」を開発しました。この製品の素晴らしい点は、2枚のフィルターをどちらも年に1回洗浄するだけで、なんと4年間も継続して使用できるという圧倒的な寿命の長さにあります。初期の導入費用こそ一般的な製品より3割ほど高価ですが、4年間のトータルで計算すると維持コストを4割以上も削減できる試算となり、長期的な利益を見込める賢い選択肢と言えます。

長寿命の秘密は、アコーディオンのように細かく折り畳まれた独自の立体構造にあります。これにより、従来の平面フィルターと比較して約20倍もの表面積を確保することに成功しました。この構造が目詰まりを劇的に防ぐため、長期間にわたって優れた通気性をキープします。空調が空気を吸い込む余計なパワーを使わずに済むため、消費電力を抑える省エネ効果も期待できます。まさに、コスト面と地球環境の双方に優しい理想的な設計です。

この画期的なアイデアは、松江昭彦社長がかつて経験した過酷な現場作業から生まれました。1990年にユニパックを創業した松江社長は、ビルのフィルター洗浄という、きつい・汚い・危険のいわゆる「3K」の仕事に従事する中で、作業者の負担を少しでも減らしたいと一念発起されたそうです。現場の苦しみを誰よりも理解しているからこそ、単なる効率化にとどまらず、働く人の環境まで変える優しさが詰まった製品が誕生したのだと深く感銘を受けます。

さらに同社は、設置場所の気候や環境に合わせたオーダーメイドのような製品展開も行っています。2012年には鹿児島大学との共同研究により、火山灰対策に特化したフィルター「南風」を開発しました。80マイクロメートル(1マイクロメートルは1ミリメートルの1000分の1という極小の単位)の特殊なメッシュ素材を使用し、厄介な火山灰を効率よくキャッチします。現在では鹿児島県内の約90カ所で稼働しており、その実力は折り紙付きです。

ユニパックの挑戦は国内にとどまりません。火山灰を防ぐ「南風」の技術は、砂漠地帯の防砂対策としても応用できるため、今後は中東地域などへの海外展開も視野に入れているそうです。ほかにも花粉対策に特化した「光風」や、さらなる省エネ性能を追求した「涼風」など、多様なニーズに応えるラインアップが揃っています。現場に寄り添う中小企業の高い技術力が、これからの世界の空調インフラをよりクリーンに変えていくことでしょう。

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