ホームセンター大手のDCMダイキが、新たな一歩を踏み出します。同社は、2020年3月1日に実施される組織の大規模な改革と、それに伴う重要な役員・幹部の人事異動を明らかにしました。今回の発表は、これからの店舗展開や商品戦略の行方を占うものとして、ビジネス界だけでなく、日々お店を利用する買い物客の間でも大きな注目を集めているようです。SNS上では「よく行くダイキが変わるのかな」「新体制でどんな面白い商品が並ぶか楽しみ」といった、期待を寄せる声が数多く上がっています。
今回の発表で最も関心を集めているのが、営業本部におけるリーダー陣の刷新です。副本部長の席には、商品計画推進統括部長と商品SV(スーパーバイザー)を兼任する形で森田泰文氏が就任します。ここで登場するスーパーバイザーとは、本部の意向を店舗に伝え、お店の運営を効果的に指導・監修する専門専門職のことです。森田氏が商品業務や物流の現場で培ってきた豊富な経験を活かすことで、今後の商品展開に大きな変化がもたらされるのは確実でしょう。機動力のある店舗経営が実現しそうです。
さらに、売り場を支える販売統括部にも強力な布陣が敷かれました。全体を指揮する販売統括部長には、これまで店舗活性化に尽力してきた川西孝治氏が抜擢されています。実際の現場を知り尽くした人物がトップに立つことで、より顧客目線に近い、魅力的な売り場づくりが期待できるでしょう。また、営業サポートには矢野吉則氏、販売第一部には今井伸氏がそれぞれ配置され、盤石な組織体制が構築されました。各地域のお店の個性を活かした、きめ細やかなサービスが期待できそうです。
今回の人事の面白い点は、親会社であるDCMホールディングスからの実力派の参画です。販売第二部のトップには、グループの園芸部門でチーフバイヤーを務めていた西垣充雄氏が就任します。バイヤーとは、消費者のニーズを先読みして魅力的な商品を仕入れる専門家のことです。園芸に強い人材の投入により、ダイキの強みであるガーデニングコーナーがさらにパワーアップするに違いありません。また、販売第三部には松本真治氏が就き、各部門がそれぞれの強みを尖らせていくでしょう。
店舗の魅力を高めるための「商品計画推進統括部」でも、興味深い入れ替えが見られます。店舗活性化の担当には、これまで営業を裏側から支えてきた安田和美氏が着任します。そして、商品の流れをコントロールする商品業務兼物流のポストには、親会社のシステム・物流部門で活躍していた浜口尚之氏が迎えられました。物流とは、生産地から消費者の手元まで効率よく商品を届ける仕組みを指します。配送の無駄を省き、欲しい商品が常に棚にある状態を作るための、本気の改革と言えるでしょう。
最後に、会社の土台を支える管理統括部の開発部門には、若宮祐司氏が就任することとなりました。若宮氏はこれまで、地域の新鮮な食材などを扱う「産直」の分野で手腕を振るってきた人物です。その一方で、今回の機構改革によって、これまでの産直部が廃止されることも同時に決定しました。時代の変化や顧客のニーズに合わせて、限られた経営資源をどこに集中させるべきかをシビアに判断した結果でしょう。選択と集中を進める、同社の強い覚悟が感じられます。
私個人の見解として、今回の組織改革は単なる人の入れ替えではなく、ホームセンター業界の激しい競争を勝ち抜くための「攻めの布陣」だと感じます。特に親会社との連携を深め、物流や仕入れのプロを現場に配置した点には、チェーンストアとしての効率性を極限まで高めようという意図が見て取れます。産直部の廃止は一見すると縮小に思えますが、強みである園芸や日用品に注力するための賢明な選択でしょう。新体制となった同社が、これからどんな驚きを届けてくれるのか目が離せません。
コメント