医療の現場に、患者さんの負担を劇的に減らす嬉しいニュースが飛び込んできました。血液検査機器で世界をリードするシスメックスは、希少な血液のがんである「骨髄増殖性腫瘍」の診断に有効な遺伝子検査キットが、2020年01月01日付で保険適用になったと発表したのです。
骨髄増殖性腫瘍とは、骨髄の異常によって赤血球や白血球、血小板といった血液細胞が過剰に作られてしまう病気のことです。これまでは、この病気が疑われる場合、患者さんの腰の骨などに針を刺して髄液を採取する、とても痛みを伴う検査が必要不可欠でした。
しかし、このたび保険が認められた体外診断用医薬品(体の外に取り出した血液などを調べるお薬や検査試薬のこと)を使えば、採血による遺伝子変異の測定が可能になります。つまり、従来の大きな痛みを伴う検査を行う前に、治療の方向性を判断できるようになるわけです。
日本血液学会のデータによると、国内における骨髄増殖性腫瘍の発症数は、年間で5000人から6000人程度とされています。数は多くないものの、だからこそ迅速で体に優しい診断技術が待ち望まれており、2018年の製造販売承認から一歩進んだ今回の保険適用は大きな意義があります。
SNS上でも「これからは痛い思いをせずに済むかもしれない」「医療の進歩は本当にありがたい」といった、患者さんやそのご家族からの安堵と期待の声が多数寄せられています。やはり、体へのダメージが少ない検査が普及することは、多くの人が切望していることでしょう。
編集部としても、技術の進歩がこうして公的な保険で認められ、多くの患者さんへ平等に届く仕組みになることは素晴らしいと感じます。診断のハードルが下がることで、早期発見や適切な治療に繋がり、救われる命がさらに増えることを切に願ってやみません。
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