お弁当チェーンの巨頭に、今、大きな転換期が訪れています。「ほっともっと」や「やよい軒」など、私たちの食生活に深く根付いている外食ブランドを展開する株式会社プレナスが、最新の連結業績を発表しました。2020年1月14日に開示されたデータによると、2019年3月1日から2019年11月30日までの期間における最終損益は、9億4900万円の赤字を記録したそうです。前年の同じ時期も4億1600万円の赤字を出していたため、結果として損失の幅がさらに膨らむ形となってしまいました。
このニュースが流れると、SNS上では「ほっともっとが苦戦しているなんて意外」「いつもお世話になっているから頑張ってほしい」といった驚きや応援の声が多数寄せられています。さらに「近くの店舗が閉まっていたのはこのせいか」と、身近な変化に納得するユーザーの書き込みも目立ちました。私たちの生活に欠かせない存在だからこそ、この業績に対して世間の関心は非常に高く、今後の動向を心配する声が次々と上がっているのが現状です。
不採算店舗の大量閉鎖と天候不順がもたらした影響
今回の大きな赤字拡大には、経営陣による大胆な「構造改革」が深く関係しています。同社は採算の取れなくなっていた直営店を中心に、約190店舗という大規模な閉店へと踏み切りました。これに伴い、固定資産の「減損処理」が発生したことが大きな要因です。これは、店舗の建物や設備から将来的に利益を得ることが難しいと判断した際、その価値を帳簿上で引き下げて損失として計上する専門的な会計手続きを指し、これが経営の重荷となりました。
また、売上高についても前年同期比2%減の1127億円にと留まっています。この背景には、期間中に日本列島を襲った大型台風をはじめとする天候不順があり、客足が遠のいてしまったことが響きました。さらに、コンビニエンスストアや他の中食産業との競争が激化していることも無視できません。こうした複数のマイナス要因が重なった結果として、既存店における売り上げの伸び悩みが顕著に表れてしまったと考えられます。
編集部の視点:痛みを伴う改革の先に期待される劇的な復活
2020年2月29日に終了する通期の業績予想では、売上高が前期比0.4%減の1533億円、最終赤字は8億3000万円を見込んでいるとのことです。数字だけを見れば厳しい状況に思えますが、私はこの結果を悲観するばかりではないと考えています。なぜなら、今回の大量閉店は将来に向けた「ウミ出し」であり、無駄を削ぎ落として筋肉質な経営体制へ生まれ変わるための、必要不可欠なステップだと言えるからです。
目先の利益を追うのではなく、痛みを伴う改革へと舵を切ったプレナスの決断は評価されるべきでしょう。SNSの反応が示す通り、ブランドに対する消費者の愛着や信頼は依然として絶大です。不採算店を整理したことで、今後は残った優良店舗への投資や、新メニューの開発に資金を集中させることが可能になります。この試練を乗り越えた先に、同社がどのような魅力的なサービスで私たちを驚かせてくれるのか、期待が高まります。
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