現在、働く側の私たちにとって非常に嬉しいニュースが飛び込んできました。求人情報大手のリクルートジョブズが2020年1月15日に発表した調査によると、首都圏・東海・関西を合わせた三大都市圏における2019年12月のアルバイト・パートの募集時平均時給が、前年の同じ時期と比べて2.9%高の1089円に達したのです。なんとこれにより、3カ月連続で過去最高額を塗り替える形となりました。
この時給高騰の背景には、私たちの生活に身近な職種での深刻な人材不足があります。とりわけ需要が集中しているスーパーのレジ打ちや飲食店のホールスタッフといった職種では、3%を超える大幅な時給アップが続いており、全体の平均額を引き上げる大きな原動力となりました。SNS上でも「ついに大都市圏の時給がここまで上がったか」「バイトの給料だけで生活しやすくなるのはありがたい」といった歓喜の声が相次いでいます。
フード系や物流業界でも驚異的な上昇トレンドが継続中
具体的な職種別に状況を見ていくと、ホールスタッフや調理師などの「フード系」の平均時給は1039円を記録しました。前年と比較して3%以上の高い伸び率を見せるのは、これで3カ月連続となります。日々の外食を支える現場では、魅力的な給与を提示しなければ人が集まらないほど、切実な採用難に直面していることが浮き彫りになりました。店舗側はいかにして労働環境を整えるかが問われています。
さらに、人手不足が特に顕著となっているのが、ネット通販の拡大を支えるトラック運転手などの「製造・物流・清掃系」です。こちらの平均時給は前年同月比4%高の1097円となり、その上昇幅は直近の3年間で最も大きな数値を記録しました。荷物の量が急増する一方で、それを運ぶ担い手が圧倒的に足りない物流業界のリアルな現状が、この破格の時給設定にそのまま反映されていると言えるでしょう。
全国的な求人件数の激増と注目の高収入職種
また、同業大手であるディップが同日にまとめた2019年12月の全国におけるアルバイト平均時給は、前年を5%も上回る1127円という高い水準に達しています。求人件数自体も約18万6000件と、前年同月比で22.7%も増加しました。これほど多くの選択肢がある現状は、求職者にとってまさに「選び放題」の理想的な状況です。
中でも求人の増加が著しいのが、電話で商品案内や顧客対応を行う「テレホンアポインター・オペレーター」で、前年同月比36.6%増を記録しています。インバウンド対応や各種サービスのオンライン化に伴い、内勤で効率よく稼げる職種として人気です。また、高齢化社会を反映して「看護・介護」の求人が前年同月の5.1倍を超えるという、驚異的な伸びを見せている点も見逃せません。
編集部が読み解く!これからの働き方と採用のあり方
今回のデータについて、私は労働者側にとって大きなチャンスの到来であると確信しています。時給の上昇は、私たちが提供する労働への対価が正当に評価され始めた証拠であり、より良い条件を求めて前向きに仕事を選ぶ権利が生まれているのです。一方で、企業側にとっては単に給与を上げるだけでなく、職場の雰囲気改善や柔軟なシフト対応など、金額以外の付加価値をアピールしなければ生き残れない時代が到来したと感じます。
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