中国の90後世代が絶賛!日本のコンビニお菓子がインバウンド市場で大ヒットしている理由

中国のソーシャルビッグデータを分析すると、私たちが普段の生活で何気なく口にしている意外な食品が、現地で爆発的な注目を集めている様子が浮かび上がってきます。例えば、日本の「牛乳」のクチコミ件数は、わずか3年足らずの間に10倍以上へと急成長を遂げているのです。海外製品と比較しても、日本の乳製品の美味しさは際立っていると評判になっています。現地のSNSやウェブメディアでは、日本のクオリティを称賛する声と同時に、自国の酪農業が抱える今後の課題について真剣に議論する動きまで見られるほどです。

このように日常的な食品への関心が高まる中、特に中国の「90後(ナインティーズホウ)」と呼ばれる1990年代生まれの若い世代から、熱い視線を注がれているのが日本のお菓子です。外国人観光客へのお土産といえば、伝統的な和菓子や地域限定の銘菓を連想する方も多いのではないでしょうか。もちろんそれらも根強い人気を誇りますが、現在のトレンドを牽引する若者たちの心を掴んで離さないのは、日本の街中にあるコンビニエンスストアやドラッグストアの棚に並んでいる、ごくありふれた定番商品なのです。

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SNSで拡散される「定番お菓子」の魅力

中国で絶大な影響力を持つ情報共有型SNS「小紅書(RED)」を覗いてみると、日本を何度も訪れているリピーターや在日中国人のリアルな声が溢れています。そこでは「日本のコンビニで絶対に買うべきお菓子リスト」や「おすすめのポテトチップス」といった情報が、お洒落な写真とともに数多く投稿されているのです。驚くべきことに、紹介されている商品はどれも私たちが日常的に見かけるものばかりで、特別な限定品というわけではありません。

具体的には、過去に爆買いブームを巻き起こした「キットカット」や「コロロ」、「じゃがりこ」といった定番商品が挙げられます。さらに最近では「塩キャラメル」や「アルフォート」、「ショコラ 生チョコ仕立て」といった、スーパーの定番棚でお馴染みの顔ぶれがSNSを賑わせています。画面の向こうからは「この濃厚な味わいがたまらない」「次は絶対にこれを食べてみたい」といった、現地の若者たちの弾んだ歓喜の声がダイレクトに伝わってきます。

編集部が読み解くインバウンド商戦のヒント

インバウンド(訪日外国人旅行者による国内消費活動)で成功を収めるためには、何か特別な新商品を開発しなければならないと思いがちです。しかし、今回のSNS分析が証明しているように、海外の消費者が真に求めているのは、日本人が「当たり前」だと見過ごしている日常のクオリティに他なりません。日本の製造業が長年培ってきた高い品質管理と、細やかな味へのこだわりこそが、最大の観光資源になっていると言えるでしょう。

2020年東京五輪・パラリンピックという大きな節目を控え、インバウンド市場はまさに正念場を迎えています。激しい商戦を勝ち抜くためのヒントは、遠く離れた場所ではなく、私たちが日々通うコンビニの棚という身近な場所に隠されているのではないでしょうか。海外の若者の目線を意識することで、見慣れた日常風景が新しいビジネスチャンスの宝庫へと変わるはずです。この記事は2020年01月17日の情報に基づいて執筆されました。

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