生活用品大手のアイリスオーヤマ(仙台市)が、いよいよ飲料水ビジネスへ本格参入します。同社は2020年10月にも、ミネラルウォーターの生産をスタートさせる方針を明らかにしました。静岡県小山町にある富士小山工場の地下水を有効活用し、同工場内へ専用の生産ラインを新設する計画です。総投資額は30億円を見込んでおり、インターネット通販や全国のホームセンターなどを通じて広く販売される予定となっています。生活に密着した同社だからこそ、どのようなお水が届くのか今から非常に楽しみですね。
この新規事業に対してSNS上では、「アイリスが水まで作るなんて驚き」「コスパが良さそうだから箱買いしたい」といった期待の声が早くも寄せられています。災害時の備蓄用としても需要が高まる昨今、身近なブランドの参入を歓迎するユーザーは多いようです。今回の試みは、私たちの生活に新たな選択肢を与えてくれるでしょう。初年度の売上目標には50億円を掲げており、同社の強力な流通網を活かせば、あっという間に市場へ浸透していくに違いありません。
また、同社が発表した2019年12月期の決算速報値によると、売上高は前の期と比べて5%増の5000億円、経常利益は5%増の285億円となりました。ここで言う「経常利益」とは、企業が通常の経営活動の中で得た利益のことで、本業の儲けに財務活動などの損益を合わせた実力値を示します。2019年10月の消費増税や記録的な暖冬が響き、冬物などの季節商品が伸び悩んで計画より下振れしたものの、売上高と経常利益は共に過去最高を更新しました。悪条件を跳ね返す底力には目を見張るものがあります。
新家電の投入とBtoB強化で2023年のグループ売上高1兆円へ
続く2020年12月期について同社は、売上高が前期比20%増の6000億円に達するという強気の見通しを立てています。2019年後半から本格的に参入したテレビやドラム式洗濯機などの大型家電の販売が、今後さらに加速する予測です。2020年中には冷蔵庫を新発売するほか、東京五輪の開催に合わせて新型テレビも市場へ投入する計画となっています。なるほど、消費者の「欲しい」を絶妙なタイミングで形にする姿勢こそが、同社の強みなのだと実感させられます。
さらに、企業同士が商品やサービスを取引する「BtoB(Business to Business)」事業にも注力する方針です。営業人員を大幅に増員して新たな販路を開拓し、成長の柱へと育てていきます。同社はもともと、グループ全体の売上高を2022年までに1兆円へ引き上げるという壮大な目標を掲げていました。2019年の計画未達を受け、大山晃弘社長は「2023年までに達成したい」と目標時期を修正していますが、水ビジネスや新家電、BtoBの強化があれば、この夢の数字も決して不可能なものではないでしょう。
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