タクシーCMがビジネスを動かす!決裁者の心を掴む「18分間の魔法」と驚異の販促効果

東京都内を走るタクシーの助手席後方で、ふと目に飛び込んでくる液晶画面の映像。2019年12月27日現在、この「タクシー内CM」がビジネス界で熱い視線を浴びています。テレビCMとは一線を画す独特の世界観を持ち、一度見たら忘れられない強烈なインパクトを放つ作品が続出しているのです。

例えば、ベルフェイス株式会社が放映する「ヒラメ筋」を強調したシュールなCMは、SNSでも「耳に残って離れない」「つい最後まで見てしまう」と大きな反響を呼んでいます。社名は即座に思い出せなくても、「あのヒラメ筋の会社ね」と認知されることで、商談の場でのアイスブレイクに繋がっているようです。

タクシーCMの最大の特徴は、ターゲットが極めて明確である点にあります。企業の意思決定権を持つ経営層や管理職は、移動手段としてタクシーを頻繁に利用します。こうした「決裁者」にダイレクトに情報を届けられる媒体は、実はそれほど多くありません。

ここで言う「BtoB」とは「Business to Business」の略称で、企業が企業に向けて商品やサービスを提供する取引形態を指します。一般消費者向けではないため、テレビCMでは効率が悪くなりがちですが、ビジネスマンが主役となるタクシー車内は、まさに最高のプレゼン会場へと変貌するのです。

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問い合わせが10倍に!「18分間」の独占が生む驚異の成果

日本交通の調査によれば、タクシーの平均乗車時間は約18分間とされています。数秒でスキップされるネット動画広告とは異なり、閉ざされた静かな空間でじっくりと映像を視聴してもらえるこの時間は、マーケティングにおいて極めて貴重な「ゴールデンタイム」と言えるでしょう。

実際に、チャットコマースを展開する株式会社ジールスでは、2019年9月24日から加藤浩次さんを起用したCMを開始したところ、問い合わせ件数が放映前の10倍に跳ね上がったといいます。これは、ターゲット層である30代から40代の男性の心に見事に突き刺さった結果と言えます。

また、フロムスクラッチ株式会社の「bダッシュ」を連呼するCMも戦略的です。「聞いたことがないサービスは採用しにくい」という現場の嘆きを解消するため、あえて名前を連呼することで圧倒的な既視感を演出しました。結果として、導入件数は着実に増加しています。

私は、このタクシーCMの隆盛は「情報の取捨選択」が加速する現代の象徴だと考えます。誰もがスマホを見る時代だからこそ、あえてスマホから目を離す瞬間に、五感を刺激する良質なコンテンツを届ける。この逆転の発想こそが、現代のビジネスを加速させる鍵になるはずです。

制作費や放映料を含めれば、半年で億単位の投資が必要になるケースもありますが、テレビCMと比較すれば、無駄の少ない「効率的な投資」として定着しつつあります。2020年以降、視聴者の目が肥えていく中で、どのような新しい演出が生まれるのか、その進化から目が離せません。

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