栗田工業が米ペンタゴン社を子会社化!5G時代の半導体市場を狙う水処理巨頭の海外戦略とSNSの反応

日本の水処理業界を牽引する栗田工業が、世界に向けて大きな一歩を踏み出します。同社は2020年4月1日付で、アメリカの半導体関連企業であるペンタゴン・テクノロジーズ・グループを子会社化することを発表しました。カリフォルニア州に拠点を置くペンタゴン社を傘下に収めることで、栗田工業はかねてより注力していた電子産業分野における海外の顧客ネットワークを、一気に拡大させる狙いです。これには、最先端の技術が集まるアメリカ市場で強固な基盤を築くという熱い決意が感じられますね。

1998年に設立されたペンタゴン社は、2018年12月期の売上高が8979万ドル、日本円で約98億円に達する有力企業です。特に注目すべきは、半導体製造装置をメンテナンスする際に必要不可欠な「精密洗浄事業」において圧倒的な強みを持っている点でしょう。精密洗浄とは、ナノレベルの微細なゴミや不純物を完全に取り除く高度なクリーニング技術を指します。半導体の製造過程において、この洗浄の品質は製品の歩留まり、つまり良品が取れる割合を左右するほど極めて重要な工程なのです。

栗田工業は2019年4月に米国法人を経由してペンタゴン社の株式を25%取得していました。そして2020年4月には、主にペンタゴン社の役員から約57億円でさらに26%の株式を追加で取得する予定です。これにより保有比率は過半数を超え、正式にグループへ迎え入れることになります。段階を経て確実に布石を打つ実直な買収劇からは、栗田工業の本気度が伝わってきます。SNSでも「水処理の栗田が半導体分野で勝負に出た」「確実な成長市場を狙った見事な一手」と、期待の声が数多く上がっている状況です。

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5G到来を見据えたシナジー効果への期待

栗田工業は国内でも同様の洗浄事業を展開しており、2020年3月期の事業売上高は前期比2%増の71億円を見込んでいます。これは同社が得意とする、工場やビル向けの「水処理薬品事業」の売上高見通しである1172億円に比べるとまだ小さな規模です。しかし、次世代高速通信規格「5G」のサービス開始を控え、世界的な半導体需要は今後さらに底堅く推移していくと予想されます。このタイミングでの投資は、まさに市場の未来を見据えた賢明な判断だと言えるでしょう。

同社も「国内事業とのシナジー効果が期待できる」と大きな自信をのぞかせています。シナジー効果とは、複数の事業が連携することで単体以上の相乗効果を生み出す仕組みのことです。日本で培った水処理技術と、米国の精密洗浄ノウハウが融合すれば、世界規模での競争力はさらに高まるに違いありません。今回のM&Aは、日本の優れた技術が世界のインフラを支える素晴らしい先進例となるはずです。今後の栗田工業がどのような躍進を見せてくれるのか、その動向から目が離せませんね。

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