2020年1月8日の東京株式市場は、多くの投資家にとって安堵の一日となりました。緊迫化する中東情勢への過度な警戒感が和らぎ、日経平均株価は4営業日ぶりに急反発を遂げています。前日の米国市場が上昇した流れを引き継ぎ、朝方から安心感が広がりました。ネット上でも「思ったより底堅い」「絶好の仕込み時だった」といった前向きな声が目立っています。
今回の株価急上昇を牽引したのは、短期的な利益を狙う海外の投資家たちです。彼らは株価指数先物と呼ばれる、将来の特定の日にあらかじめ決めた価格で株価指数を売買する取引を中心に、積極的な買いを入れました。さらに、これまで株価が下がると予想して売りを仕掛けていた勢力が、損失を抑えるために買い戻す動きも重なり、市場の上げ幅は一気に拡大していったのです。
専門家の間では、イランを巡る地政学的リスクがアメリカの景気に致命的な大打撃を与える可能性は低いという見方が大勢を占めています。国内証券のストラテジストからも、今回の株価一時下落は絶好の「押し目買い」のチャンスであるという力強い意見が聞かれました。押し目買いとは、上昇傾向にある株価が一時的に下がったタイミングを狙って買いを入れる、投資の王道テクニックを指します。
この日の東証1部における売買代金は概算で2兆1251億円に達し、市場全体の実に9割もの銘柄が値上がりする全面高の展開となりました。世界的なイベントである家電見本市での発表が話題を呼んだソニーは、多くの取引を伴いながら昨年来高値を塗り替えています。これに加えてリクルートやファミリーマート、キッコーマンといった主要な銘柄も軒並み高い水準で取引を終えました。
中東の地政学リスクは一見すると恐ろしく感じられますが、世界経済のファンダメンタルズ、つまり基礎的な経済条件が崩れていない限り、市場は冷静さを取り戻します。今回の反発劇は、まさに投資家がパニックに陥らず冷静に市場を分析した結果と言えるでしょう。優良銘柄が安くなった局面を的確に捉える姿勢こそが、不透明な時代を生き抜く投資戦略には不可欠だと考えます。
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