AirPods Pro新型レビュー!進化したノイズキャンセリングの魅力と旧型との違いを徹底比較

2016年12月にアップルが初めて発売して以来、その軽快な装着感とiPhoneとの圧倒的なペアリングのしやすさで、瞬く間に市場を席巻した完全ワイヤレスイヤホン「AirPods」。音楽を愛する多くの人々を魅了し続けているこの大人気シリーズに、待望の新機能を追加した上位モデル「AirPods Pro」が2019年10月30日に発売されました。革新的な進化を遂げた新型の使い勝手について、旧型との違いを交えながらその魅力のすべてをご紹介します。

新型と従来型を比較して、誰もが最初に気づく大きな違いはその本体構造にあります。これまでのモデルは耳の穴を完全には塞がない「インナーイヤー型(半密閉型)」と呼ばれる形状を採用しており、周囲の音が自然に聞こえやすい特徴を持っていました。これに対して新型のプロは、耳の穴にシリコン製のイヤーチップをしっかりと差し込む「カナル型(密閉型)」の構造へと大胆に舵を切っています。これにより、気になっていた外部への音漏れが格段に抑えられるようになりました。

さらに、音楽を集中して楽しむための最大の目玉として搭載されたのが「アクティブノイズキャンセリング(ANC)」機能です。これは、イヤホンに内蔵されたマイクで周囲の騒音を拾い、その波形と真逆の性質を持つ「逆位相」の音を瞬時に作り出してぶつけることで、不快な雑音を相殺して消し去る先進技術を指します。ノイズだけをいかに正確に選別して静寂を作り出せるかという演算処理のアルゴリズムは、まさに各オーディオメーカーが最も技術力を競い合う技術の結晶と言えるでしょう。

SNSなどのネット上でも「静寂に包まれる感覚がすごい」「街中の雑音が消えて音楽の世界に没入できる」と、その遮音性の高さに驚きの声が続々と上がっています。左右が完全に独立したワイヤレスイヤホンでこの機能を搭載しているライバルはまだ非常に少なく、しかもその消音効果は極めて自然です。耳が詰まるような不快感が驚くほど少ないため、長時間のフライトや毎日の通勤時でもストレスなく快適に使い続けられる仕上がりは実に見事です。

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まるで着けていないような開放感!革新的な外部音取り込みモード

驚きの機能は騒音を消し去ることだけではありません。周囲の音をあえて集音マイクで拾い上げて耳に届ける「外部音取り込みモード」も同時に搭載されており、ノイズキャンセリングと必要に応じてワンタッチで切り替えながら使用できます。これにより、地下鉄や飛行機の中では周囲の騒音をシャットアウトして静寂を楽しみ、街中を歩く際には外の音を聞き取れる状態にして安全性を確保するという、シーンに応じた理想的な使い分けが可能になりました。

実際にこの機能を体験してみると、まるでイヤホンを耳に装着していることを忘れてしまうほど、クリアで自然に外の音が聞こえてくることに感動を覚えます。オフィスで同僚から話しかけられた時や、コンビニのレジでちょっとした会計を済ませる瞬間など、いちいち本体を耳から外す必要がありません。これまでのイヤホン体験をガラリと変えてしまうような日常に溶け込む便利さは、一度味わうと手放せなくなることは間違いありません。

周囲の雑音を極限まで減らす機能と、まるで着けていないかのように外の音を自然に取り込む機能。この完成度の高すぎる2つの革新技術を、高い次元で両立させたことこそが新型プロの最大の価値と言えます。デジタルガジェットの枠を超えて、私たちの生活様式をよりスマートにアップデートしてくれる素晴らしいプロダクトだと確信しています。

音質面における進化も見逃せません。密閉性が高まった恩恵もあり、従来のモデルよりも低音の響きにパンチが加わり、非常に肉厚で豊かなサウンドへと進化を遂げています。ボーカルの繊細な抑揚や艶っぽい表情が目の前に浮かび上がるような生々しさがあり、ロックやダンスミュージックでは重心の低い安定したビートが体感できます。クラシックの美しいピアノ演奏やジャズの躍動感まで、あらゆる音楽ジャンルを生き生きと奏でてくれる表現力は見事です。

高機能なのに圧倒的にコンパクト!スポーツにも最適な万能デザイン

筆者が何よりも感心させられたのは、これほど多くの先進機能を凝縮しているにもかかわらず、充電ケースを含めたサイズ感が旧型とほとんど変わらないコンパクトさを維持している点です。女性の小さなバッグやポケットに入れても全くかさばりません。さらに、新たに「IPX4」相当の生活防水と耐汗仕様が施されたことで、雨の日の外出はもちろん、激しいスポーツで汗をかくジムでのトレーニングなどでも、安心してアクティブに使い倒せる万能さを手に入れました。

唯一の贅沢な不満点を挙げるならば、本体のカラーバリエーションが現状では「ホワイト」の1色しか展開されていない点でしょうか。iPhoneがカラフルなバリエーションで個性を演出できる時代だからこそ、イヤホンでも自分だけの色を選べる楽しさが早く訪れることを期待して止みません。お値段は税別2万7800円と旧型より5000円ほど高価ですが、その価格差を遥かに凌駕する感動がこの一台には凝縮されています。

カナル型のイヤホンがどうしても苦手な方や、予算を抑えてiPhoneとの連携を楽しみたい方には、併売される従来型も引き続き魅力的な選択肢です。しかし、この圧倒的な静寂と快適な外部音取り込みの心地よさは、すべての音楽ファンに一度は店頭で試聴していただきたい新次元の体験です。2020年は各社からノイズキャンセリング搭載モデルが登場し、完全ワイヤレスイヤホン市場はさらなる激戦区となるでしょうが、そのベンチマークとなる絶対王者がここに誕生しました。

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