日本ボクシング界に衝撃が走ったあの事件から、ついに元王者が戻ってきます。元WBC世界フライ級チャンピオンの比嘉大吾選手が、2020年2月13日に東京・後楽園ホールで1年10カ月ぶりとなる待望の再起戦に臨むことが決定いたしました。
かつて15連続ノックアウトという驚異的な記録を打ち立て、日本新記録の樹立へあと一歩と迫っていた比嘉選手ですが、3度目の防衛戦で歯車が狂ってしまいます。世界タイトルマッチにおいて、日本選手初となる計量失格という重い十字架を背負う結果となりました。
限界を超えた過酷な減量苦の末に王座を剥奪され、試合にも敗れた比嘉選手には、日本ボクシングコミッションからライセンスの無期限停止という厳しい処分が下されました。この悲劇に対し、SNS上では当時「言葉が出ない」「あまりにもショックだ」と悲痛な声が溢れ返ったものです。
緊張の糸が切れた元王者は、一時はボクシングへの情熱を完全に見失い、自暴自棄な生活を送っていました。体重は最大で67キロまで増加し、半年間も練習から遠ざかっていましたが、絶望の底にいた彼を救ったのは地元・沖縄の人々の温かい眼差しだったと言えるでしょう。
誰もが復活を確信する今回の再起戦ですが、クリアすべき壁は決して低くありません。処分の解除条件として提示された「階級変更」を受け入れ、これまでのフライ級から一気に3階級も上となる53.9キロのリミットでフィリピンの強豪選手と激突します。
ここで専門用語を解説しますと、「階級」とは選手の体重に応じた区分を指します。今回比嘉選手が挑むのは、これまでの階級より約3キロ以上も重いクラスであり、減量の苦しみから解放されるメリットがある一方、相手の体格やパンチの威力も桁違いに跳ね上がります。
そのため、接近戦で無類の強さを誇った比嘉選手の強打が、この新しい階級で通用するかどうかは未知数です。2019年9月24日からの本格的な練習再開ということで、実戦から遠ざかったことによるスタミナ面や試合勘を取り戻せているか、一抹の不安は拭えません。
ジムの具志堅用高会長は年内の世界戦視野にはやりますが、比嘉選手本人は「先のプランはなく、まずはこの試合」と極めて冷静に足元を見つめています。私はこの謙虚な姿勢こそが、彼が真の怪物として覚醒するための第一歩になると確信しており、復活を強く期待します。
ネット上では今、「またあの熱いファイトが見られるのか」「おかえり、ずっと待っていたぞ」と、熱烈な歓喜のメッセージが数多く寄せられています。ファンや支えてくれたすべての人々に安心を届けるため、ゼロからの再出発を誓う元王者の熱き魂の復活劇に注目です。
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