2019年5月28日の朝、神奈川県川崎市多摩区登戸の静かな住宅街が、一瞬にして悪夢に包まれました。登校時間帯の午前7時45分ごろ、スクールバスを待つ児童らの列に男が襲いかかり、小学生ら2名が死亡、16名が重軽傷を負うという、あまりにも痛ましい事件が発生したのです。「静かな街でどうして」。平和な日常が突如として奪われた現場は、救急車や警察車両のサイレンで埋め尽くされ、住民たちは恐怖に凍りつきました。
現場は、私立カリタス小学校のスクールバスが停車する場所でした。児童らがバスに乗り込もうとしていた、まさにその瞬間を凶行が襲ったとみられます。近くの公園で休憩していた男性会社員は、「ぶっ殺してやる」という男のすさまじい叫び声を聞いています。声の方を見ると、包丁を手にした男が立っていたと証言しており、計画的な犯行であった可能性がうかがえます。
「辺りは血の海だった」。けたたましいサイレンで目を覚ました住民が目撃したのは、あまりにも凄惨な光景でした。ランドセルを背負ったままうずくまる児童や、首を刺された女性の止血にあたる救急隊員。別の住民は、スカートを真っ赤に染めた女子児童が付き添われてコンビニから出てくる姿を見て、「恐怖で血の気が引いた」「血を見て足が震えた」と言葉を失っていました。
この衝撃的なニュースは瞬く間に日本中を駆け巡り、SNS上では「なぜ何の罪もない子供たちが」「言葉にならない。あまりに理不尽だ」といった悲痛な叫びと怒りの声が溢れかえりました。近隣の保育園では、園児たちの散歩を急遽中止。事件を受けて登園を取りやめた家庭もあり、地域全体が深い動揺と恐怖に包まれています。
カリタス小学校では、教員らが交通整理にあたる物々しい雰囲気の中、保護者に付き添われた児童らが、こわばった表情で足早に下校していきました。孫娘を迎えに来た男性は「なぜ子供を巻き込まなければいけなかったのか。言葉が出ない」と絞り出しました。川崎市教育委員会も通学路のパトロール強化を決定するなど、地域社会全体で子供たちを守ろうとする必死の対応が続いています。
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