石炭事業から多角化経営を進める三井松島ホールディングスが、大きな経営舵切りを発表いたしました。2020年1月10日、同社は保養所の運営代行などを手がける連結子会社「M&Mサービス」の全株式を、大和証券グループ傘下の大和PIパートナーズへ譲渡することを決定したそうです。売却額については非公表とされていますが、ビジネス界では今後のリゾート業界の勢力図を塗り替えるニュースとして、早くも大きな注目を集めています。
買収されたM&Mサービスは、企業が従業員向けに保有する福利厚生施設(保養所)などの管理運営を受託する、いわば「おもてなしのプロ集団」です。同社は自社で管理している魅力的な宿泊施設を一般の旅行者でも手軽に予約できるWebサイト「お宿ねっと」を展開していることでも知られています。三井松島ホールディングスが2012年7月にこの企業を収めてから、その業績は非常に堅調で、グループの収益を支える柱の一つとなっていました。
では、なぜ順調だった事業を手放すのでしょうか。その背景には、大和PIパートナーズ側からの熱烈なアプローチがあったようです。大和PIパートナーズは、これまでにもリゾート施設の運営受託会社やホテル業界への投資実績を豊富に持っています。このような資金調達や投資運用のプロフェッショナルである「プライベート・エクイティ(PE)ファンド」としてのノウハウを注ぎ込むことが、M&Mサービスのさらなる飛躍に繋がると判断されました。
この電撃発表に対して、SNS上では「お宿ねっとでよく旅行に行っていたから、サービス内容が変わらないか心配」「堅調なビジネスを売却するなんて、三井松島ホールディングスの次の投資先が気になる」といった声が上がっています。福利厚生の形が多様化する現代において、保養所ビジネスは新たな変革期を迎えていると言えるでしょう。質の高いサービスと大和グループの資本力が融合することで、より魅力的なリゾート体験が生まれるはずです。
今回のM&Mサービスの売却は、両社にとってウィンウィンな選択であると考えます。三井松島ホールディングスにとっては、利益が出ているタイミングで高値売却(エグジット)を行い、次なる成長事業へ投資する原資を確保できる絶好の機会です。一方で大和PIパートナーズにとっても、既存のホテル投資ポートフォリオと組み合わせることで大きな相乗効果を期待できるでしょう。今後の「お宿ねっと」の進化から目が離せません。
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