中東の情勢がかつてないほど緊迫しています。イラクのアブドルマハディ暫定首相は2020年01月06日、駐留しているアメリカ軍の撤退に向けて協力するよう、駐イラク大使へ直接要請しました。この動きは、イラク議会が2020年01月05日に外国軍の駐留を終了させる決議を採択したことを受けた本格的な措置となります。SNS上でも「ついに歴史が動くのか」「今後の治安が心配だ」といった、行く末を案じる世界中の声が飛び交い、トレンドを席巻している状況です。
今回の要請の背景には、イラク国内でアメリカ軍がイラン革命防衛隊のソレイマニ司令官を殺害した事件が存在します。イラン革命防衛隊とは、イランの体制を守るために組織された精鋭の軍事組織であり、国家の要職に就く司令官の殺害は、イラクにとって自国の主権を著しく侵害されたことを意味する深刻な事態でした。この一件により、イラクの国民の間では急激に反米感情が巻き起こっており、街頭でのデモやネット上での抗議運動が怒涛の勢いで広がっています。
イラク首相府が発表した声明によれば、アブドルマハディ氏はアメリカ側に対して、現在の治安がどれほど危機的な状況にあるかを強く説明した模様です。その上で「全面的な戦争を回避するため、我が国はあらゆる手段を講じる」と力強く宣言しました。現在、イラクには約5000人のアメリカ兵が駐留しており、現地軍への軍事的な助言やテロ対策の支援を行っています。しかし、主権侵害への怒りと平和への渇望の狭間で、その関係は大きな岐路を迎えているのです。
編集部としては、今回の米軍撤退要請はイラクが自国の誇りと主権を守るために避けて通れない選択であったと考えます。他国による国内での軍事行動は、どのような理由であれ決して容認されるべきではありません。一方で、アメリカ軍が完全に引き揚げた後の治安の空白をどのように埋めるのかという現実的な課題も残されています。イラクが再び過激派の台頭を許すことなく、自立した平和を築けるのか、国際社会は今こそ武器ではなく対話による支援を模索すべきでしょう。
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